ヤマサ醤油、mixiアプリ活用で顧客との対話を強化

ヤマサ醤油がWebプロモーションの強化を図っている。独自のコミュニティーサイトを昨年立ち上げたほか、専用のmixiアプリを提供するなど、Webでの顧客との接点を増やしていく。

» 2010年02月22日 14時57分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 ヤマサ醤油はmixiアプリを活用したWebプロモーションの強化を図っている。レシピ情報を提供するmixiアプリ「I LOVE レシピ」の提供を2月22日に開始。関連製品のコミュニティーサイトと併せて、顧客との対話を強化していく。mixiアプリ構築を支援したワールド・カフェとループス・コミュニケーションズが同日に明らかにした。

I LOVE レシピ I LOVE レシピ

 I LOVE レシピは、顧客との対話の強化や口コミ情報の増加を狙い、mixi上でレシピ情報を提供するアプリケーション。レシピの投稿や閲覧、コメントの付与などが可能。マイミク(mixiにおける友人)が投稿したコメントも確認でき、レシピを通じた顧客の情報交換を活性化できるのが特徴だ。

 同アプリに登録したマイミクとのつながりをグラフで表示する「I LOVE レシピつながり」と呼ぶ機能も実装。マイミクのレシピやコメントから、料理の好みが近いユーザーを見つけるといった使い方も可能になる。Web上の人と人とのつながりを図示する「ソーシャルグラフ」を取り入れたアプリケーションに仕上げている。

 ヤマサ醤油は、しょうゆ製品「ヤマサ 鮮度の一滴」のWebプロモーションの強化を狙い、2009年7月に「ヤマサ 鮮度の一滴 コミュニティサイト」を開設。顧客やヤマサ醤油の担当者が対話できるコミュニティーサイトを作り、顧客からの人気商品の投票やコメントをリアルタイムに表示したり、集めた口コミ情報を掲載したりしている。

 一連のWebプロモーションの対象をmixiアプリにも広げたのは、顧客とのやりとりを強化し、販売促進につなげるため。I LOVE レシピの開発に要した期間は「1カ月程度」(ループス・コミュニケーションズ)としている。

 Webプロモーションの実施に当たり、ワールド・カフェが顧客の意見を分析するテキストマイニング技術の提供や、情報交換を活性化させるプランを策定。ループス・コミュニケーションズは、デザイン製作やシステム開発を担当している。

 mixiアプリを利用したヤマサ醤油のプロモーションは、「商品を全国に広めることを狙いとして、一からコミュニティーサイトを作らずにmixiの利用者を引き込める」(ループス・コミュニケーションズ)。企業のWebプロモーションにおいては、「今後はmixiアプリだけでなく、DeNAや日本法人が立ち上がるFacebookのプラットフォームを活用したプロモーションが増えると予想される」(同)

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