ビー・オー・スタジオは東証一部上場企業のWebサイトのユーザビリティやコンテンツの過不足を調査した。必要な機能の実装やレイアウトの設計は行われていたが、Webサイト設計に対する力の入れ具合や配慮が異なることが分かった。
Webサイト設計を手掛けるビー・オー・スタジオは1月19日、東証一部上場企業のWebサイトのユーザビリティ(使い勝手)やコンテンツの実装度合いを調べ、結果を発表した。多くの企業においてWebサイトに必要な機能の実装やレイアウトの設計は行われていたが、Webサイト設計に対する力の入れ具合や配慮が異なることが分かった。
採用している画面サイズは、750ピクセル以上800ピクセル未満のWebサイトが42.5%でトップだった。800ピクセル以上850ピクセル未満が15.9%で続いた。PCのディスプレイの解像度は上がっているものの、標準的な画像解像度である「1024ピクセル×768ピクセル」を意識した設計が目立った。画面が小さいノートPCからの閲覧も想定した作りになっているという。
トップページでFlashを利用している企業は64.7%だった。ビー・オー・スタジオは、Flashを利用したWebサイトの設計は今後も増えるとみる。一方で、FlashによりWebページの遷移が遅くなることにストレスを感じる利用者もいる。Webサイトに使うFlashの用途を明確に定めることがサイト設計の課題だと同社は述べる。
ローカルナビゲーションの位置について、Webサイトの左側に設置する企業が61.8%、右側は20.7%だった。ビー・オー・スタジオによると、調査時のWebサイト設計の流行が反映された結果であるとしている。
「個人情報保護方針」のコンテンツに遷移するリンクの位置は、74.3%がフッターに設置。個人情報保護方針のページがない企業は12.2%に上った。上場企業のWebサイトにおいても、個人情報保護に対する取り組みが完全ではないことが明らかになっている。
調査結果は2009年12月1日時点のもの。33業界、1685社の東証一部上場企業を対象に、画面サイズやトップページでのFlashの活用など12項目を調査した。
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