企業はSNSをどのように活用しているのか。調査PRサービスを提供するPRIZMAが、最も使われているプラットフォームやアカウント運営の目的、投稿内容などを調査した。
調査PRサービスを提供するPRIZMAは、企業名を公表してSNSを活用しているマーケティング担当者や経営層、営業、広報、人事の各担当者250人を対象に「SNSの活用実態調査」を実施した。
まず、どのような形態でSNSアカウントを運営しているかを聞いたところ、圧倒的な数を占めたのが「企業公式アカウント」(76.3%)だった。以下、「経営者個人アカウント」(6.1%)、「マーケ担当者個人アカウント」(6.1%)などが続いた。
主に活用しているプラットフォームをアカウントごとに質問したところ、順位にばらつきはあるが、全体としてはInstagramやXの利用が多い傾向があった。企業公式アカウントではX(38.3%)やInstagram(37.8%)の順に多く、経営者個人アカウントではInstagram(53.1%)が主流であることが分かった。営業担当者や広報担当者もInstagramを活用する傾向にある一方で、マーケティング担当者個人アカウントではInstagram(37.5%)とFacebook(37.5%)が同じ比率で並んだ。
各SNSアカウントの運営目的は、企業公式アカウントと広報担当アカウントでは「企業やブランドの認知度向上」が最も多く挙がった。経営者、マーケティング担当者、営業担当者では「自社商品/サービスの紹介」が最も多く、人事担当者では「採用活動に関する情報発信」と「自社商品/サービスの紹介」が同率で1位だった。
SNSアカウントで主に投稿している内容はアカウントの性質や担当者ごとの役割に応じて重点が異なることが分かった。企業公式アカウントは「自社商品/サービスの紹介」が中心だが個人アカウントでは「お役立ち情報」や「親近感を感じさせる投稿」が多くなった。特に営業や広報では、親近感や個人的な思考を共有することでフォロワーとの距離を縮める意図があると考えられる。
SNSアカウントを運営する目的で「DMを活用した商談や営業活動」と回答した136人に、DMの送信内容で最も効果的だと感じる文面のタイプを聞いたところ、「自社商品・サービスの具体的なメリットを強調する内容」「相手にとっての課題解決を提案する内容」(27.9%)が最多となった。以下、「カジュアルで親しみやすい内容」(17.7%)、「相手の投稿や興味に合わせたパーソナライズ内容」(16.9%)が続いた。
1回のDM送信当たりの返信率は「6〜10%」(37.5%)が最も多く、「1〜5%」(25.0%)、「11〜20%」(22.8%)と続いた。DMからの商談化率は「6〜10%」(38.1%)が最多で、「1〜5%」(28.4%)、「11〜20%」(24.6%)と続いた。
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