「Keep Dreaming」の60秒のスポットCMでは、2024年に北米で発売する新型SUVと共に、排出ガス、ハイブリッド車、電気自動車(EV)、航空・宇宙への取り組みに関するHondaの革新の歴史と2050年までのグローバルカーボンニュートラルへのコミットメントを紹介している。
本田技研工業(ホンダ)の米国法人であるAmerican Honda Motor(以下、Honda)は、新しいブランドキャンペーン「Keep Dreaming」を開始した。このキャンペーンでは同社初の全電動SUVとなる2024年型「Prologue」を発表し、同社の革新の歴史と2050年までのグローバルカーボンニュートラルへのコミットメントを紹介している。
Hondaのプレスリリース(外部リンク/英語)によると、自動車業界全体が消費者の需要に応えるためにEV(電気自動車)の製造を強化している現在、同社は初の全電動SUV、2024年型Prologueを発売する「野心的」な取り組みを行っている。
デトロイトの自動車メーカーとストライキを拡大した全米自動車労組との労働争議の中でも、排ガスのない全電動自動車への移行は重要な論点となっている。
Hondaは、新たなスポットCMを用意して、進化する自動車市場に乗り出す。CMでは1970年代の排ガス規制に関する取り組みや米国で販売された最初のハイブリッド電気自動車(1999年発売のHonda Insight)から、航空、宇宙、持続可能性に関する未来のコンセプトまで、時代を超えたHondaの革新をアニメーションで表現する。
「Keep Dreaming」はHondaが長年展開してきた「Power of Dreams」を拡張したメッセージであり、映画のような60秒広告は監督デュオのSmith & Foulkes(アラン・スミス氏とアダム・フォルケス氏)が指揮を執り、俳優でプロレスラーのジョン・シナ氏がナレーションを担当する。。
この広告は複数のチャンネルで展開され、NHLやNBAのOpening Nightゲーム、NFLやNCAAのカレッジフットボールの最高視聴率のマッチアップなど、注目度の高い全米スポーツ番組中に放映される予定だ。ヒスパニック系の放送やストリーミング、デジタル、ソーシャル番組での展開は、競合のToyotaとその傘下のLexusブランドが多文化とメインストリームのメッセージングを統合していることを意識している。
このキャンペーンはまた、PinterestからTopgolfに至るまで、新たなマーケティングチャネルを取り入れるHondaの伝統を引き継いでいる(関連記事:「ホンダと提携 米Z世代のパリピに大人気の「Topgolf」って何だ?」)。同社はニューヨークとロサンゼルスで、イラストレーターのポール・シッパー氏と共同で、同社初の壁画「Wall of Dreams」を制作した。この壁画には、ブランドのイノベーションストーリーにまつわる3DのARアニメーションを起動させるQRコードが描かれている。
Hondaはまた、2023年10月20〜22日(米国時間)にラスベガスで開催される「TwitchCon Las Vegas」に出展し、2024年型Prologueを実際に展示すると同時に、秋のデビューを前に、オンラインゲーム「フォートナイト」ベースのHondaverse(関連記事:「ホンダのメタバースだから「Hondaverse」 フォートナイト内の展開で何を狙う?」)の最新版で対戦する機会を参加者に提供する予定だ。さらに、デジタルネイティブの消費者をさらに取り込むために、同社はストリーマーとの交流会やグッズのプレゼントも計画している。
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