アカデミー賞へのマイノリティーのノミネートや受賞はそれ自体が希少なこと。データからはアメリカの映画業界のゆがんだ現実も透けて見えてきます。
2022年3月27日(米国時間)に第94回アカデミー賞授賞式が開催されました。スポーツドラマ映画「ドリームプラン」(原題:KING RICHARD)でテニス界の女王姉妹セリーナ&ビーナス・ウィリアムズの父親役を演じたウィル・スミス氏が、アカデミー主演男優賞を獲得しました。
アフリカ系米国人俳優がこの部門を制したのは、2007年に映画「ラストキング・オブ・スコットランド」でフォレスト・ウィテカー氏が受賞して以来で、実に15年ぶりのことです。スミス氏の壇上での騒動で最終的に賞が剥奪される可能性もささやかれており結論が気になるところですが、実は非白人がオスカーにノミネートされること自体、ハリウッド関係者にとっては希少性のあるニュースだったのです。
今回は2016年から2022年までのアカデミー賞におけるマイノリティー候補者の割合を振り返ってみたいと思います。
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