「Adobe Marketo Engage」のユーザーの立場からベンダー側に転じ、ユーザー会の運営に携わる松井真理子氏が、B2Bにおけるコミュニティー運営の在り方について語る。
他社のマーケターと接点を持つことで刺激を得られる。それこそがB2B製品におけるユーザーコミュニティーの最大の存在意義――。かつてユーザー企業の立場でマーケティングオートメーションツール「Adobe Marketo Engage」のユーザー会に参加し、現在はアドビに転じてそのユーザー会運営に携わるようになった松井真理子氏は、自らの体験を基にそう語る。ベンダーの立場に転じた松井氏はユーザー会にどのような可能性を感じているのか。寄稿の後編をお届けする。
松井真理子
まつい・まりこ アドビ DXマーケティング部 マーケティングマネージャー。B2Bマーケティング一筋で約20年ほど従事。2015年よりMarketo(現Adobe Marketo Engage)をユーザーとして活用中。2020年3月より現職。Adobe Marketo Engageのデマンドジェネレーションからカスタマーマーケティング全般を担当。
アドビに移籍し、参加者から運営する立場に変わった私が最初に手を着けたのが、Marketoチャンピオン(「Adobe Marketo Engage」を活用して課題解決に取り組み優れた実績を残したマーケターに贈られるアワード)を選ぶプログラムの見直しでした。なぜかと言えば、ユーザー時代に米国のMarketoチャンピオンと接してきた経験から、グローバルと日本の違いを感じていたからです。
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