「情報が国境を簡単に超える」域内のポテンシャルとは東南アジアネット広告市場の概況と最新トレンド

急速な経済成長を遂げる東南アジアでは、モバイルの普及によりネット利用者が急増している。域内のネット利用の状況、ネット広告市場の概況とトレンド、そしてプランニングの際に留意すべきポイントについて、電通デジタル・ホールディングス・シンガポール支社の神内一郎氏に話を聞いた。

» 2014年02月26日 08時30分 公開
[岡徳之,Noriyuki Oka Tokyo]
電通デジタル・ホールディングス・シンガポール支社の神内一郎氏

ネット利用率は25%、高いFacebook、YouTube人気

 まずは、We Are Socialとコムスコアの調査結果を元に東南アジアのインターネット市場全体の概況について解説してもらった。

 東南アジア全体の人口は約6億3000万人。そのうち、インターネットユーザーは約1億5500万人。ネットを利用している人の割合は世界平均が35%に対して、同地域は25%である。

 ネットの普及率は国ごとに異なる。インドネシアが15%、タイが26%に比して、シンガポールは73%。圧倒的に都市化が進んでいるのがうかがえる。一方でその伸び率にも注目したい。今最も伸びているのはベトナムで16%、インドネシアが14%、マレーシアが12%、タイが10%、フィリピンが8%、シンガポールが4%。ベトナムでは2012年3月からの一年間で200万人のネットユーザーが生まれた。

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