第1回 マーケティングROI向上のための5つのプロセス【連載】マーケティング投資最適化の科学的アプローチ

企業がマーケティングROIの算定を実施するためのプロセスを提案します。あくまでアイデアですが、御社のマーケティング活動を整理し、マーケティングROIを向上するための参考になるのでは、と考えています。

» 2013年10月25日 07時54分 公開
[石井俊宏,アイ・エム・ジェイ Marketing & Technology Labs]

 「マーケティングは説明責任(会計説明)が不可能な最後の企業活動:Marketing is the last bastion of unaccountable spending」というEric Shmitの言葉は、少しずつ、そして確実に崩れ始めています。マーケティング投資と、そのリターンを定量的に測定する試みは過去、多くの研究者や実務家によって続けられてきましたが、

  • マーケティング領域の広さ
  • 領域拡大スピードの早さ
  • 計測の難しさ
  • マーケティング活動と売り上げの間接的効果の含有(認知、購入意向……)

などの理由により、マーケティングROI(投資対効果)の計測は難しいとされてきたのです。そして、その難しさこそが、マーケティングや広告においてROIの説明責任が回避されてきた大きな理由の1つでもあります。しかし、今後企業は、自社のマーケティング活動を投資効率の観点から分析/評価する必要に迫られるでしょう。その背景には以下の要素があります。

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