なぜ山に登るのか――そこに「山ガール」がいるから? それとも「山の日」だから?週刊「調査のチカラ」

待ちに待ったサマーバケーションが到来。で、この夏の旅行やレジャーの動向を調査データから探ってみます。

» 2017年08月05日 07時20分 公開
[やまもとはるみITmedia マーケティング]

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 8月11日は「山の日」。7月第3月曜日の「海の日」と並んで、自然に感謝し親しむことを主な目的として国民の祝日に制定されたものです。2016年に施行され、今年は2度目を迎えるわけですが、この日に山に行く人はどの程度いるのでしょうか。そもそもカレンダーをめくるまで8月に祝日があることを意識していなかった人も意外と多いのではないでしょうか。人によっては、祝日が増えると業務が滞るという不満もありましょうが、1日増えた夏休みを有効に活用していただきたいものです。そこで今回は、調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから、旅行やレジャーに関する調査データをピックアップしてみました。

2017年「山の日」はどこで過ごす?

 日本気象協会は、山の日にちなんで「山の天気と登山に関する調査」を実施しました。20〜59歳の男女1000人に「山の日を知っていましたか?」と聞いたところ、「知っていた」が65%と認知度はまずまずのようです。続いて、「2016年の山の日をどう過ごしたか」聞いたところ、「覚えていない」と答えた人(596人)を除いて最も多かったのは「自宅で過ごす」(52.7%)でした。続いて「今年の山の日をどう過ごしたいか」の問いには、「自宅で過ごす」が33.1%で最も多く、次いで「旅行」が7.1%、「買い物」が6.0%、「バーベキュー」が5.4%、「ドライブ」が4.3%となりました。2017年の「山の日」も自宅でゆっくりしたいと考えている人が多いようです。最後に「登山の経験」について尋ねたところ、登山経験者は40.1%(「定期的に行っている」:3.6%、「過去に何度も行ったことがある」:7.7%、「過去に数回行ったことがある程度」:28.8%の合計)。登山未経験者で「やったことはないが、やってみたい」と答えたのは全体で13.1%でした。同質問の回答を年代別で見ると20代女性が17.6%と高く、「山ガール」潜在層の存在がうかがえます。

8月11日は「山の日」

大人の社会科見学、旅好きが選んだのは?

 トリップアドバイザーは「工場見学&社会科見学 ランキング 2017」を発表しています。国内の見学可能な工場や企業博物館について、2016年5月〜2017年4月の1年間に投稿された口コミを基に独自集計しています。上位の結果は以下の通りです。

1位 トヨタ産業技術記念館(愛知県名古屋市)
2位 JAL工場見学 Sky Museum(東京都大田区)
3位 サントリー山崎蒸溜所(大阪府島本町)
4位 鉄道博物館(埼玉県さいたま市)
5位 ニッカウヰスキー余市蒸溜所(北海道余市町)
6位 インスタントラーメン発明記念館(大阪府池田市)
7位 カワサキワールド(兵庫県神戸市)
8位 リニア・鉄道館(愛知県名古屋市)
9位 京都鉄道博物館(京都府京都市)
10位 カップヌードルミュージアム(神奈川県横浜市)

 11位以下にも乗り物系、飲食系、お酒などの工場や博物館が並び、子どもだけでなく大人もわくわくするランキングとなっています。

国内宿泊旅行に行った人の割合が過去最低に

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