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» 2017年06月22日 19時00分 UPDATE

データに潜むストーリーを導出:BIからAI(拡張知能)への進化、QlikのCTOが語る (1/2)

さまざまな洞察を得るため、最適化されたビジュアルを提供するツールへ進化するセルフサービスBI。Qlikが目指す将来像について、CTO(最高技術責任者)が語った

[熊谷直樹,ITmedia マーケティング]

 2017年6月16日、クリックテック・ジャパンは東京・六本木の同社オフィスで記者発表会を開催した。この会見では、来日したQlik Technologies(以下、Qlik)のCTOがビジネスインテリジェンス(BI)の次世代トレンドと同社の主力製品であるセルフサービスBIツール「Qlik Sense」の最新アップデートについて語った。

なぜビジネスユーザーに使いやすいツールが必要か

クリックテック・ジャパンの藤堂正憲氏

 冒頭、クリックテック・ジャパン カントリージェネラルマネージャーの藤堂正憲氏は、日本におけるビッグデータ分析の現状と課題について説明した。ビッグデータを企業経営に生かそうと考える際に、非構造化データも含めた複数のデータ群を合わせて1つのテーブルとして分析する必要がある。しかし、多くの企業では1種類のデータを単独で分析しているにすぎないという。

 複雑なデータ分析には専門性が求められることになる。そこでデータサイエンティストが脚光を浴びたわけだが、その分野の慢性的な人材不足は広く知られるところである。2015年版の「情報通信白書」によれば、専門のデータ分析担当者がいる企業はわずか17.8%。多くの企業では、業務に応じてビジネスユーザーが分析を担当しているのが実態だ。

 そうした人の中にはデータ分析を専門とする人は少ないだろう。それどころか、統計学を学んだこともない人さえいるはずだ。

 そのような状況下、BIツールには、統計解析の専門家でなくてもデータから深い洞察を得られる、あるいはそれを得るための知識や知見を分かりやすく、直感的に理解できるように表現することが求められる。

 Qlikはデータのビジュアル化を担うBIツールとして高い評価を得ている「QlikView」「Qlik Sense」を提供している。同社では、目指す方向性を「Qlik Visual Analytics Platform」と位置付ける。そのために必要な機能として、藤堂氏は以下の5つの項目を挙げた。

  • ガイデッドアナリティクス
  • セルフサービスデータ可視化
  • レポーティングコラボレーション
  • 組み込み型アナリティックス
  • Webアプリカスタマイズ

 「当社はこれまでオンプレミス版を中心に提供してきました。しかし、今後はクラウド環境への対応を積極的に進め、ハイブリッド環境でのビッグデータ分析を、必要なとき、必要な人が必要な場所で活用できるソフトウェアの提供早い段階で実現することを考えています」(藤堂氏)。

 さらに、データサイエンティスト不足という問題の解決策として、藤堂氏はビッグデータ分析へのアクセスと高度なアナリティクスの連携を挙げる。専門家とビジネスユーザーがそれぞれの立場で分析しやすいツールの提供が、これからの目標ということになるというわけだ。

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