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» 2015年03月11日 03時23分 UPDATE

【レポート】Adobe Summit 2015:「Adobe Marketing Cloud」に「動画」「オーディエンスデータ管理」ソリューションを追加――アドビが考えるデジタルマーケティングの未来

米国ユタ州ソルトレイクシティで開催中の「Adobe Summit 2015」で米アドビシステムズは、デジタルマーケティングの未来の姿を示すいくつかの発表を行った。同社が考えるデジタルマーケティングの未来とは?

[ITmedia マーケティング]
adobe2015_01.jpg 米アドビシステムズ CEO シャンタヌ・ナラヤン(Shantanu Narayen)氏

 今回、米アドビシステムズが行った発表の中で注目すべきは、動画コンテンツ配信機能「Adobe Primetime」とオーディエンス情報の統合機能「Adobe Audience Manager」の「Adobe Marketing Cloud」への追加だろう。先頃発表された米アップルの「Apple Watch」も意識し、同社は「モバイル」「IoT」「動画」といったキーワードで象徴される最新のテクノロジートレンドを取り入れたデジタルマーケティングのソリューション体系構築に邁進する。

 テクノロジーの進化は生活者の行動を劇的に変える。生活者の行動が変われば、マーケティングの方法論も変わらざるを得ない。そして、マーケティングが変われば、企業も従来通りのあり方ではいられない――。

 アドビがデジタルマーケティングのプレイヤーとして市場に参加してから5年経ったが、同社にとってこの5年は、マーケティングを巡る市場の変遷以上に劇的な期間だったに違いない。

 同社のデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」はいまや全8つのソリューションで構成され、これまで同社の象徴であった「Adobe Creative Cloud」と肩を並べるまでになった。米アドビシステムズ CEOであるシャンタヌ・ナラヤン(Shantanu Narayen)氏にとってこの2つのソリューション体系は、変化し続ける市場に果敢に挑戦する企業のビジネスインフラを支える強力なツールである。「これからは製品/サービスこそがマーケティングなのだ」とナラヤン氏は言うが、それは、企業が提供する製品/サービスと生活者を結ぶタッチポイントが多様化し、それぞれの関係が広く、深くなりつつある現在の市場状況を表現している。つまり、企業にとっては、生活者との「継続的」で「一貫性」のある関係を構築することこそが、これからのビジネスを成功させる上では非常に重要なことであり、デジタルマーケティングへの適切な対応は、従来言われていた狭い意味でのマーケティングの概念を超えて、企業のあり方そのものを問い直すことを意味する。

 今回、アドビが「Adobe Marketing Cloud」に加えた新ソリューション「Adobe Primetime」は、米国ではNBC Sports、ComCast、Turner Broadcasting、Time Warner Cableをはじめとしたメディア企業が使用するマルチスクリーンTVプラットフォームである。また、「Adobe Audience Manager」は、ファーストパーティ、セカンドパーティ、サードパーティ問わず、すべてのオーディエンスデータを特定セグメントに分類してキャンペーンを展開できるツールだ。

 これらのツールを統合したことで「Adobe Marketing Cloud」は、企業によるマーケティングの影響範囲をウェアラブル端末やIoT機器を含むさまざまなタッポイントにまで拡大することが可能になる。そして、Adobe Experience Manager ScreensやAdobe Targetといったソリューションと組み合わせれば、小売店舗やホテルの部屋などの実世界の空間にも高度にパーソナライズされた体験を提供できるようになる。マーケターはどんなIoT機器に対してもコンテンツの最適化が可能となるだろう。

 なお、デジタルマーケティングのエンタープライズIT領域への適用という同社における挑戦をサポートする上で、強力なビジネスパートナーの存在は欠かせない。今回アドビは、デジタルマーケティング領域でライバルともいえる米IBMとの業務提携を発表、デジタルエージェンシー「IBM Interactive Experience」が「Adobe Marketing Cloud」を対象に、法人向けの専門的なコンサルティング機能を提供することになる。

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