イベント来場者へのワンツーワンマーケティング実現へ「b→dash」と「Quick Ticket」が機能連携来場者・グッズ購入情報などのビッグデータを活用

フロムスクラッチは、同社が開発・提供するマーケティングプラットフォーム「b→dash」とplaygroundのコミュニケーション型電子チケット発券サービス「Quick Ticket」が機能連携を開始したと発表した。

» 2018年01月10日 16時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 フロムスクラッチは、同社が開発・提供するマーケティングプラットフォーム「b→dash」と、トランスコスモス子会社のplaygroundが提供するコミュニケーション型電子チケット発券サービス「Quick Ticket」が機能連携を開始したと発表した。これにより、プロスポーツの試合や音楽コンサートなどのリアルイベント領域で、ビッグデータを活用したワンツーワンマーケティングを支援してゆく。

 これまで日本のスポーツ業界においてはデータの活用が進んでおらず、デジタルマーケティングが実施できていないという課題があった。しかし昨今、プロ野球球団の東北楽天ゴールデンイーグルス(注)やプロサッカーリーグのアビスパ福岡がマーケティング基盤としてb→dashを導入し、グッズ購入履歴やファンクラブ会員データなどを統合し、顧客ごとに最適化された情報を適切なタイミングで届けることにより、球場・スタジアムの来場客数の向上・売上向上に寄与することを模索している。

注:2018シーズンに実装予定

 今回、b→dashとQuick Ticketが機能連携することで、「LINE」や「Facebook」などのコミュニケーションアプリを介した電子チケットをマーケティング施策に活用できるようになる。これにより、来場者データがリアルタイムに取得できるようになることにより、球場やスタジアムで顧客の温度感が高い状態で接点を持つことが可能になる。

 例えば過去の来場履歴やチームのサイト訪問回数などにより、1人1人に合わせた適切な情報を配信することができる。プロスポーツチームであれば選手や監督はもちろん、チームを取り巻く環境など、普段見ることができない裏側をコンテンツ化し、試合会場で配信することによりファンエンゲージメントを高めることが可能になる。他にも、球場内の飲食店やグッズ販売店で使えるクーポンなども、一人一人のニーズに合わせて提供することが可能になる。

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