前回は「データ活用を成功させるためポイント」として、1)ビッグデータへの対応、2)ITを活用したスピードアップ、3)オートメーション、の3点を指摘しました。経営判断に限らず、マーケティング活動においても、データ分析の結果を素早く意思決定につなげることが成功の鍵となります。企業において、「データ」に関するガバナンス責任を持つのがCDO(チーフデータオフィサー)なのです。
第4回では具体的にデータを活用するプロセスについて解説しました。今回はデータ活用を成功させるための「ビッグデータへの対応」「ITを活用してスピードアップ」「オートメーション」という3つのポイントについて解説します。
データを活用するまでには「データの収集」「データの処理」「データの活用」という3つのプロセスを踏むのが普通ですが、思考のプロセスとしては時間を遡って逆に「データの活用」「データ処理」「データの収集」という風に考えるべきです。
「第2回 技術の進化がマーケティングに与えたインパクト」では、技術の進化がマーケティングに与えたインパクトについて解説しました。第3回ではデータを起点にしたマーケティングをどのように行なうかについて解説します。具体的には第1回で解説した新しいK(仮説)/K(検証)/D(データ分析)をどのように実施するかです。
第2回では、新しいKKD(「仮説」「検証」「データ分析」)が意味を持つようになった時代の背景について解説します。キーワードはやはり、ビッグデータです。
データを起点としたPDCAサイクルの繰り返しはマーケティング領域でも年々その重要性を増しています。いわゆる“データドリブン”は、現代のマーケティング活動における常識となりつつあるのです。