ビッグデータを単に分析の手段として活用するのではなく、アクションに結び付け、さらに実施した施策の検証にも活用。新たな市場を創造することができたかPDCAを回していくことが重要である。今回はビッグデータのマーケティング活用の第一歩としてソーシャルデータの活用をご紹介する。
デジタルテクノロジーに始まったマーケティングの小さな変化が、「クライアントと広告会社」という受発注の関係を変化させた。いまや、われわれ広告会社とクライアント企業は、(ビジネス)ゴールを共有する「ビジネスパートナー」という関係性で、マーケティングを展開している。
前編では、対象事業をマーケティングROIの視点で分析するための考え方を述べた。後遍ではマーケティング戦略のキードライバーを開発するプロセスを明確にする。
収益を伸ばすために、今やらなければならないマーケティングは何か――。対象事業をマーケティングROI視点で分析し、「マーケティング活動」「顧客行動(顧客構造)」「収益」のメカニズムを可視化することだ。
ビッグデータは「推測型マーケティング」から「実証型マーケティング」への進化を促す。ビッグデータを活用することで、今までのアプローチ手法では見えてこなかった新しい発見や価値創造が期待できる、ということだ。試行錯誤の段階ではあるが、「実証型マーケティング」が次世代マーケティングの大きな柱になるのではないだろうか。
「エージェンシーに変革を迫る6つの環境変化」の第1弾として、「ビッグデータ」をマーケティングに活用していく新たな取り組み「ビッグデータ“ドリブン”マーケティング」について、前編、後編の2回に分けてご紹介していく。
広告会社は変わらなければならない。では、いったいどのように変わるべきなのか? 大手広告会社 博報堂が「ビッグデータ」「マーケティングROI」「プラットフォーム化」など6つの軸で次世代の広告会社像を提示する。