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10代が最も利用するネット接続媒体はスマートフォンメディア接触の潮流

アサツー ディ・ケイ(ADK)は1月29日、消費者のメディア接触傾向や意識/評価の推移をまとめた調査結果を発表した。

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 ADKでは毎年、消費者の意識や価値観、消費行動、メディア接触などをとらえるための調査を実施している。「スマートフォンでのインターネット利用について」の調査では、スマートフォンのネット利用率が2011年の11%から2012は25%に倍増したという結果が出た。スマートフォンでのインターネット利用時間については、「10代男性」(121分)、「10代女性」(149分)、「M1(男性20〜34歳)」(113分)、「F1(女性20〜34歳)」(121分)と、若年層では全世代平均の96分と比べ高い値が出た。特に10代のスマートフォンのネット利用時間(10代男性 121分、10代女性 149分)はPCの利用時間(10代男性 113分、10代女性 101分)を上回った。

 身近な「媒体」である「テレビ番組」「ポータル/検索サイト」「友人、家族の話」について世代別にどのように評価しているかに関しても調査結果が出ている。10代は男女ともに「テレビ番組」「友人や家族の話」が、「情報が信頼できる」「話題の元になる」「自分の欲しい情報が手に入る」という全項目において他の世代より高い傾向がある。10代は「テレビ番組」「友人や家族の話」を“情報を手軽に入手できる媒体”として評価していることがうかがえる。

 M1、F1層はPCとモバイル、その他のメディアを等しく使い分ける結果となった。ADKでは「欲しい情報を自分で探す能動的な情報摂取姿勢のためか、テレビに対する評価は特にM1層で低調だった」 とコメントしている。

 中高年層は、従来のマスメディアとの接点、中でもテレビや新聞、折り込みチラシなどへの親近感、信頼度が他の世代と比べて高いという結果が出た。あらかじめ整理された情報を受け取るというスタイルが残っている。また、媒体評価の差を性別で比較すると、男性は自分で調べた情報を、女性は周囲のクチコミを比較的重視しているという傾向があった。

 時間帯別に接触率の最も高いメディアを調べた結果、平日の夜間(19〜24時)というテレビにおけるゴールデンプライムの時間帯は、男女10代およびF1層においては「テレビ時間」だが、M1層では「PC/タブレット時間」となっている。

 休日に接触するメディアに関しては、女性10代は平日、休日を問わずモバイルと常に多く接触しているが、男性10代では平日夜や休日になると接触率がやや低下する。各世代とも休日には平日に比べテレビの接触が増加し、「テレビ+PC」が接触の軸になるという結果が出た。

ADK生活者総合調査(2012年度)概要

調査地域: 関東1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)

調査対象: 12歳(中学生以上)〜69歳の男女

サンプル数: 10753

調査方法: インターネットによる調査

調査期間: 2012年5月


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