ニュース
第5回 専門雑誌かFacebookか、ワインファンにリーチできるプロモーションの模索――リーデル・ジャパン:【連載】高広伯彦が聞くソーシャルメディアとマーケティングの今後(2/2 ページ)
250年以上の歴史を誇るワイングラスの名門ブランド「RIEDEL(リーデル)」。ワインファンの心をつかむコミュニケーションの秘訣について、スケダチの高広伯彦氏がRSN JAPAN マーケティング部 デジタルマーケティング プロジェクトリーダー 西村敏雄氏に聞く。
専門誌、ブログ、Facebook――それぞれの相関性
高広 リーデル・ジャパンのマーケティングの対象者はどういう人々なんですか。
西村 30代後半から40代ぐらい。男女比は半々というところです。
高広 今まではどんなマーケティング施策やプロモーションを展開してきたんですか?
西村 雑誌(ライフスタイル系の雑誌や、レストラン情報などの食の雑誌)への広告出稿や、展示会の開催が主でした。今でもワイン系の雑誌では引き続き、広告を出稿していますが、それ以外の雑誌にはあまり出さなくなりました。雑誌経由での集客が落ちたのが要因です。
集客が落ちた理由としては、導線の問題だと見ています。セミナーへの申し込みという行為を考えた場合、雑誌だとわざわざPCを開く必要があって、手間がかかるわけです。一方、スマートフォンでソーシャルメディアを見ている場合は、すぐにセミナーの申し込みを行えるので、その分負荷が少なくなるのではないでしょうか。それから、これは僕の個人的な感想ですが、雑誌の広告に興味を持つ人の絶対数が少なくなってきているようにも思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第1回 「チキンラーメン ひよこちゃん」Facebookページの24万ファン数は多いか、少ないか
日清食品「チキンラーメン ひよこちゃん」公式Facebookページのオープンは2012年7月。オープン後わずか半年で「いいね!」数24万はマーケティング戦略上、成功しているといえるのだろうか? 運営戦略を担当する同社マーケティング部 三宅隆介氏にスケダチの高広伯彦氏が聞いた。 - 第2回 AIDMAの「I」(Interest:関心)を大きくするため――日清のソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアマーケティングにおいて非常に重要なテーマである「エンゲージメント」をどう考えるか。日清食品のマーケティング部 三宅隆介氏は「興味を持ってもらうこと」と定義する。つまり、AIDMAの「I」(Interest:関心)だ。 - 第4回 ソーシャルメディアはマーケティングの“ブラックボックス”を可視化した――基礎化粧品「RICE FORCE」のFacebookページに学ぶ
ソーシャルメディアの普及によって、広告主である企業がデータを持ち、リアルタイムの分析ツールも簡単に手に入るようになった。基礎化粧品「RICE FORCE」のFacebookページからソーシャルメディアマーケティング運用の基礎を学ぶ。スケダチの高広伯彦氏がアイムのゼネラルマネージャー 山下省三氏に聞いた。 - 第5回 専門雑誌かFacebookか、ワインファンにリーチできるプロモーションの模索――リーデル・ジャパン
250年以上の歴史を誇るワイングラスの名門ブランド「RIEDEL(リーデル)」。ワインファンの心をつかむコミュニケーションの秘訣について、スケダチの高広伯彦氏がRSN JAPAN マーケティング部 デジタルマーケティング プロジェクトリーダー 西村敏雄氏に聞く。 - 第6回 ワインの香りはグラスの形状によって変わる――このメッセージをワインファンにうまく届けるには?
ワインファンといかに密接なコミュニケーションを交わすか。ワインファンの心をつかむコミュニケーションの秘訣について、スケダチの高広伯彦氏がRSN JAPAN マーケティング部 デジタルマーケティング プロジェクトリーダー 西村敏雄氏に聞く。 - 第5回 増え続ける情報とどう向き合うか――「代官山 蔦屋書店」が目指す未来の本屋
爆発的に増加し続ける情報は顧客の何を解決できるのか? 「代官山 蔦屋書店」をモデルに情報とビジネスの関係を考える。鍵は「人間理解」である。 - ネガティブコメントに「真実」で返した動画:幸せなピリオドなんてない
ソーシャルメディアの運営担当者ならば炎上などのトラブルにどう応えるか、日ごろから想定しておくべきです。今回は難癖とも思える書き込みを利用することでPRに成功した事例を紹介します。 - リクルートSUUMOから学ぶ、Facebookの使い方5つのポイント(後篇)
リクルートSUUMOのFacebookページ運用についてインタビューした記事です。効果算出の考え方だけではなく、ブランド戦略の中でのソーシャルメディアの位置づけ、TVCMとの連携の仕方などを聞いています。今回は後篇です。 - 第3回 仮想空間で試着できる時代――拡張現実技術のマーケティング応用事例
実物と見間違うほどのAR腕時計「TISSOT」、帰宅途中のビジネスマンが地下鉄のホームで商品を購入できるTESCO(テスコ)のAR事例……。今回は主に海外の拡張現実導入事例を紹介する。 - ジェスチャーをすると“いいね!”がカウントされるシステムを提供、凸版印刷とサイバーエージェント
凸版印刷とサイバーエージェントは2012年12月中旬、凸版印刷が開発したプロモーションシステム「ジェスチャーいいね! 」を共同で販売する。