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第3回 「メルマガ」ではなく、「newsletter」では?:【連載】清水誠のWeb解析ストラテジー
言葉の持つイメージによって、理解が制約を受けることがある。企業が配信するメール=メルマガと比喩的に表現すると、面白い文章を書いて全員に一斉配信するもの、と思い込んでしまいがち。米国生活中に実際に届いたメールの内容とタイミングについて具体的に紹介する。
メタファーの功罪:メルマガではない
新しい概念を比喩的に表現して理解するのは分かりやすい反面、言葉の持つイメージが先行してしまい、理解する内容に影響を与えることがあります。
例えば、「メルマガ」。日本ではメールは「マガジン=雑誌」というメタファーが定着したので、企業が配信するメールは「面白おかしいコラムなどの読み物を書いてマスに向けて定期的に配信するもの」という理解が広がっているようです。米国ではmail magazineと呼ぶことはほとんどなく、newsletterや単なるemailと呼ばれます。筆者は1年の多くを米国で過ごしていますが、企業から届くメールの内容は読み物コンテンツではなく、オファーや変更のお知らせがほとんどです。ボリュームは1〜2ページ程度と少なく、HTML形式が一般的です。
米国で届いたメール:検索履歴と価格変動情報によるレコメンド
旅行サイトのExpedia。ログインした状態でニューオリンズ行きの飛行機を検索し、予約しないでサイトを去ったところ、数日後に同じ路線の価格が下がったのでぜひ予約を、というフォローメールがとどきました。
と、文字で書くと「気持ち悪い」「プライバシー的に問題だ」といった反響が聞こえてきそうですが、未完のタスクについて思い出し、190ドルも節約できるというお得情報なので、大歓迎です。サービスに対するロイヤルティが高まりました。
米国で届いたメール:住所でターゲティングされた店舗情報
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