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第3回 マーケターのためのBI入門――その背景から活用分野まで【連載】ビッグデータアナリティクス時代のデジタルマーケティング

前回(「第2回 世の中のあらゆる事象を数値化し、ビジネスに反映させる」)は、ビッグデータ関連ビジネスの中でも、すでに市場が形成されているインフラ部分について解説した。今回はビッグデータの中で語られている「BI」(ビジネスインテリジェンス)ついて、その背景から活用分野までを解説する。

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 初めに断っておきたいのだが、BI領域についてはIT業界に身をおいていても「まだ情報収集段階」の企業が多く、国内企業では導入検討まで進んでいる企業は少ないと私は感じている。よって、BIの可能性は示唆するが、(BIを)現実のビジネスに適合するにはまだ時間がかかると認識している。この点については誤解を生まないよう、あらかじめ伝えておきたい。

情報抽出分析

 ビッグデータアナリティクスが注目される以前からもマーケティングの分野において分析手法は存在していた。下記に一例を記載する。

購買行動の分析

  • ディシジョンツリー分析:ユーザーが購入する/しないに最も強く影響する要素を探る
  • 重回帰分析:商品の売り上げや顧客満足度に対して、影響する要素を探る
  • ポートフォリオ分析:顧客満足度や売り上げなどの改善すべき点を探る

プライシングの分析

  • コンジョイント分析:ユーザーが購入時に重視する商品仕様や機能、品質に求める水準などを探る
  • PSM分析:商品やサービスに対してユーザーが妥当だと感じる価格感を探る

セグメンテーション

  • 因子分析:ユーザーの行動や心理の背景にある共通の価値観や特性を探る
  • クラスター分析:ユーザーをライフスタイルなどの意識面でグルーピングする

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