インターネットが好き過ぎる人々の夏:週刊「調査のチカラ」
テクノロジーは日進月歩。技術に合わせて私たちのITリテラシーは進化しているのか。ネットの大海原の泳ぎ方を調査データから探ります。
注目の調査
- 20〜40代女性の80%以上がInstagramの企業アカウントをフォロー
- アパレルECサイトの夏のバーゲン、ユーザーの4割が「ついで買い」を経験
- スマホ決済、使っている人の9割が「継続して利用したい」
- 17カ国2万2000人のネットユーザーに見る「テクノロジー機器依存」の現状
日本各地で梅雨明けとなり、いよいよ夏本番。海の季節がやってきました(季節に関係なく海は海として存在するという正論はスルーで)。かつてWebサイトを次々に閲覧することを表した「ネットサーフィン」なる表現もすっかり見掛けなくなりましたが、膨大な情報の波を私たちはうまく乗りこなせているのでしょうか。調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから、今回はネットとの付き合い方に関する調査データをピックアップしました。
20〜40代女性の80%以上がInstagramの企業アカウントをフォロー
サイバー・バズは、同社のインフルエンサーネットワーク「Ripre」会員を対象 に「Instagramの企業アカウントに関する意識調査」を実施しました。10〜60代の女性626人にInstagramで企業アカウントをフォローしているか聞いたところ、20代で92%、30代で89%、40代で82%の人が「フォローしている」と回答しました。フォローしている企業アカウントの数も20代では「20アカウント以上」が半数。さらに「Instagramでフォローしている企業・ブランドの投稿をきっかけに、商品やサービスを購入したことはありますか?」という問いには、20代の89%、30代の80%が「投稿がきっかけとなり購入経験がある」と回答しています。また、20代と30代の70%以上が「フォロー前よりも購入機会が増えた」と答えています。「インスタ映え」するイケてる企業は売り上げも伸びるということですね。
アパレルECサイトの夏のバーゲン、ユーザーの4割が「ついで買い」を経験
ダイナミックリターゲティング広告を手掛けるCriteoが、アパレルECサイトにおける「夏のバーゲンセールに関する意識調査」を実施しました。オンラインショッピングの経験がある20〜59歳の男女600人に、「アパレルECサイトをどの程度の頻度で訪問しますか」と尋ねたところ、全体の60.3%が「1カ月に1回以上」、女性の28.3%が「週に1回以上」と回答しています。また、2017年の夏のセール品について、47.5%の人が「事前に情報収集をする」と答えています。さらに、全体の4割が夏のバーゲンセール時に「ついで買い」の経験があり、特に40代女性では約半数以上が、もともと買いたいと思っていた商品とは別のものを購入しているようです。絶妙なタイミングで背中を押すアドテク恐るべし。買い過ぎにはくれぐれもご注意を。
スマホ決済、使っている人の9割が「継続して利用したい」
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