情報格差の時代をサバイブするのは誰か?:週刊「調査のチカラ」
子育てを終えた女性が思うこと、シニア世代の買い物事情、新入社員の不安な胸の内に改正個人情報保護法まで、気になる調査データをお届けします。
北陸、東北地方が梅雨入りしたかと思えば翌日には沖縄地方の梅雨が明けたとか。狭い国土の中でも気候や風土の違いがあるように、同じ日本人といっても生活スタイルや価値観はまちまちです。情報への感度も人それぞれ。良き社会を形成するには自他の違いを認め合い、いわゆる「情報弱者」が一方的な不利益を被らないような配慮も必要なのではないでしょうか。ということで今回も、調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから、気になるトピックを拾い読みしていきます。
子育て終了後の時間、男女の過ごし方はどう違う?
博報堂新しい大人文化研究所は、40〜60代の「新しい大人世代」の男女903人を対象に意識調査を実施しました。「子どもの卒業や就職など子育て終了を迎えて思うこと」を聞いたところ、男女とも1位は「子育てが終わってホッとしている」(男性:43.4%、女性:41.4%)でしたが、2位は男性が「夫婦2人の時間を楽しみたい」(34.0%)であるのに対し、女性は「これからは自分の時間を楽しみたい」(40.8%)。ちなみに女性は3位も「自分1人の時間を楽しみたい」(29.3%)でした。また、「今後行ってみたい習い事」の上位は「語学」(男性:12.5%、女性:15.3%)、「スポーツジム」(男性:9.7%、女性:12.5%)、「スポーツ教室」(男性:6.5%、女性:12.3%)となり、いずれも女性の方が高い割合です。新しい大人世代の女性は「韓流ブーム」や石川 遼くんブーム、ハンカチ王子ブームといった社会現象をリードしてきた担い手でもあります。博報堂では子育てを終えて「自分磨き」に意欲的な彼女たちを「自分爆発レディ」と名付けたそうです。爆発するかどうかはともかく、限りある人生ですから、好きなように時間を使うのがよろしいかと。
シニアのネットショッピング利用率は21%
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