マーケティングオートメーション格差が鮮明に――シャノン調査:B2Bマーケティングに関するアンケート調査
シャノンは国内のB2B企業のマーケティング担当者および販促担当者を対象にアンケート調査を実施。その調査結果と分析内容を発表した。
シャノンは2017年6月7日、国内B2B企業のマーケティング担当者や販促担当者を対象に実施した意識調査の結果を発表した。調査は、マーケティング、販促担当者を対象にWebアンケート方式で実施。調査期間は2017年3月10日〜4月10日で、回答数は447だった。調査を基にマーケティングオートメーション(MA)導入企業と未導入企業を比較したところ、施策、状況把握、意識などあらゆる面で顕著な違いが表れ、その格差が浮き彫りになる結果となった。
採用しているKPI
まず採用しているKPIについて尋ねたところ、「獲得したリード」という回答がMA導入企業で65%、MA未導入企業で40%と両者ともに最も多い結果となった。続く回答は、導入企業では、「CV」(42%)、「商談発生率」(30%)だったが、未導入企業では、「特になし」(34%)が2番目に多い回答となった。導入企業で「特になし」と回答した割合は13%。KPIを設定していない企業は、未導入企業で2.6倍近く高い結果となった。
費用対効果
「費用対効果を把握しているか」という設問に関しては、「はい」と回答した割合が導入企業で34%だったのに対し、未導入企業では15%にとどまった。「量」から「質」へKPIが移行する中で、MA導入企業はより実績重視の傾向が強くでる結果となった。
施策への取り組み度合
施策への取り組み度合いにおいても両者で差が出る結果となった。MA導入企業で多く取り組んでいる施策は、「メルマガニュースレター」(74%)、「展示会イベント」(71%)、「自社セミナー」(65%)だが、それ以外のオンライン広告やオウンドメディア、シナリオナーチャリングなどもに50%程度が実践しており、アナログとデジタルの双方の領域でバランスの取れた施策を実施していることが見て取れた。また、同じ施策でも実施割合において、MA導入企業が未導入企業に比べて高い傾向にあった。
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