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Facebookでもハッシュタグが利用可能に――そのマーケティング効果とは#の使い分けが大切

先週、Facebookがハッシュタグのサポートを表明した。TwitterやTumblr、InstagramやGoogle+ではおなじみのハッシュタグだが、この時期にFacebookがハッシュタグのサポートを開始した理由は何だろうか。

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 6月19日にClockZ.comに掲載された記事“Facebook Introduces the Clickable Hashtag: What Marketers Need to Know”(「Facebook、クリックできるハッシュタグを発表――マーケターが知っておくべきこと」)からその理由を探ってみよう。

 ハッシュタグとは半角シャープ記号+英数文字「#****」で構成されたタグ(Twitterでは日本語タグも利用可)で、クリックすると同じトピックや興味関心事のつぶやきをグルーピングして表示する機能のこと。同記事によると、Facebookの狙いは「ソーシャル上における最新トピックについての大規模なカンバセーションを把握する機能を強化すること」だという。現在、Facebookのアクティブユーザー数は、ワールドワイドでTwitterの2倍以上といわれており、例えば米国内だけに限ってみても、毎晩Facebookを利用するユーザーは8800万〜1億ユーザーであり、アカデミー賞発表時には「Oscars」というテーマについての記事投稿や「いいね!」の数、コメント件数が6650万件もあったとのこと。Facebookは、世界規模に広がるユーザーベースを利用し、より詳細なトレンド把握/分析機能の向上を図るそうだ。

 マーケターにとっては、話題になっているトピックを世界規模でリアルタイムに把握できるというメリットがある。特徴としては、自国内だけでなくグローバルな視点でさまざまなユーザーグループからのフィードバックが返ってくるので、マーケターは異なるグループに対して適したメッセージを発信したり、より深いエンゲージメントを確立したりできるようになることだ。これまでハッシュタグ機能は、Facebook以外のソーシャルメディアの「強み」として認識されていたが、Facebookも同機能をサポートしたことで、マーケターにとって選択肢が広がることになる。

 実際、Facebookがいくら大量のアクティブユーザーを抱えているといっても、ほかのソーシャルメディアの価値が落ちるわけではない。記事ではSocialnomics.netの調査結果から、FacebookとTwitterの年齢別ユーザー構成比率を上げ、「マーケティング用途としては、両者の特性を理解した上で使い分けることが大切」としている。記事によると、Facebookユーザーの45%は45歳以上で、34歳未満のユーザーはわずか30%。一方Twitterユーザーは若年齢層に強いという特徴があり、半数近くは34歳以下、45歳以上は3割程度だという。これはFacebookとちょうど逆になる。また記事では言及されていないが、ほとんどが女性ユーザーというPinterestなど、ソーシャルメディアによって主要ユーザー層は違いがある。こうした意味で、Facebookのハッシュタグサポートは、トレンド把握/分析に関して各ソーシャルメディアが横並びになっただけに過ぎない。こうした違いを見越して、効果的なプラットフォームを選ぶことがマーケターに必要といえる。

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