ライフメディア、2011年から2013年のFacebookに関する調査結果を発表:顔写真はまだ抵抗あり
マーケティングリサーチおよびプロモーション業を手掛けるライフメディアは6月21日、2011年から2013年のFacebookに関する調査結果を発表した。
2011年の第1回調査時は、映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開された年でもあり、日本での利用者が増加し始めた時期となる。調査開始時はFacebookの認知度は86%だったが、翌年の2012年には98%が認知していたという。また2011年度は、Facebookを登録している人は全回答者の13.3%だったが、2012年には30.2%、2013年には37.5%とユーザー数を増やしている。ただし劇的に向上したのは2011年から2012年の間で、昨年から今年にかけては鈍化傾向にあるといえそうだ。
また認知度の向上とともにログイン頻度も上がり、2011年には「1日に1回以上ログインする」というユーザーは26%だったが、2013年では43%までに向上した。その利用法については、3年間変わらず「友達の近況をチェック」「自分の近況を報告」が上位を占めている。利用デバイスについては、スマートフォンが増加傾向にあるという。
また2013年のアンケートによると、Facebookに登録をしていない人は60%超いる。その理由としては「実名で登録することが嫌だから」(49%)、「自分には不要なサービスだから」(46.8%)、「面白さ・楽しさが分からないから」(28.4%)が上位3つとなっている。同様の問いに対して、2011年度は「自分には不要なサービスだから」(40.9%)「サービスの内容がよく分からない」(39.1%)が上位を占めていたが、2013年には「サービスの内容がよく分からない」という回答者は24.5%と減少しており、サービス内容は認知されたものの、その上で「不要」という判断や「実名利用」に対して躊躇する人が多いことが判明した。
実際、Facebookのユーザーの方も、実名で登録しているユーザーは83.1%(2011年度は73.8%)、自分の写真を使っているユーザーは24.5%(2012年度は25.3%)となっており、Facebookのレギュレーションとして実名利用は浸透しているものの、顔写真については抵抗があるユーザーが多いということが分かったという。
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