マーケティングツールとしてのソーシャルメディアの将来性:ソーシャルメディア広告は増加
マーケターの65%が「2013年度はソーシャルメディア広告費の増額を予定している」と述べ、その分その他のディスプレイ広告や動画、リッチメディア、オフラインの広告予算を再配分しているという。
6月18日、ClickZ.comに掲載された記事“How to Effectively Leverage Social Media”(「効果的にソーシャルメディアを活用する方法」)では、マーケターの65%が「2013年度はソーシャルメディア広告費の増額を予定している」と述べ、その分その他のディスプレイ広告や動画、リッチメディア、オフラインの広告予算を再配分しているという。
一方国内では、日経広告研究所によると、「インターネット広告費も3〜5%程度の伸びにとどまる見通し」だという。近年は景気低迷に伴い広告費も伸び悩んでいるものの、昨年度は全体で3.4%増となっており、2013年も下半期に回復が期待されているそうだ。同社の予測ではテレビ4.2%、折り込み/ダイレクトメールで5.3%増を見込んでおり(いずれも下半期)、マスに強いテレビ広告と、折り込み/ダイレクトメールというローカルマーケティングの併用が加速するとみられる。Facebook広告などは、やり方によってはマス/ローカル両方への訴求が可能だが、まだ日本では実装されていない機能などもあり、広告のメソドロジーとともにさらなる進化が必要なのかもしれない。
さてそこで前述のClickZ.comでは、増加するソーシャルメディア広告について、「その効果的な活用法」と「マーケティングツールとしてのソーシャルメディアの将来展望」の2つの観点を説明している。本記事では、特にソーシャルメディアの動向について知りたいマーケターに向け、後者を中心に内容を紹介していこう。
まず、マーケティングツールとしてのソーシャルメディアの将来展望について。記事では次の4つを挙げている。
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