Twitterで広まりやすいのは「ネガティブ」なのか、「ポジティブ」か?:感染度調査
ソーシャルメディアでは、良いニュースと悪いニュース、どちらの話題が広まりやすいのだろう。どちらかというと、良いニュースよりも悪いニュースの方が、話題に取り上げられるケースが多いような印象がある。
そんな疑問に答えるのが、4月27日にMashableに掲載された記事“Are Negative Twitter Messages Contagious?”(「ネガティブなTwitterメッセージに感染力はあるか?」)だ。この記事では、Twitter上のネガティブ/ポジティブメッセージの感染度について、最近の調査結果や識者の意見を掲載している。
この記事のそもそものきっかけになったのは、米国科学衛生審議会が今年の4月10日に発表した調査結果“Negative Twitter messages are contagious”(「Twitterのネガティブメッセージは感染する」)だ。これは、ペンシルバニア州立大学生物学のマルセル・サラテ助教が実施した、豚インフルエンザに関するワクチンのツイートに関する分析調査のこと。2009年、豚インフルエンザの被害が拡大し、それに伴いワクチンに関する疑問やネガティブコメントも増大した。
豚インフルエンザを含め、最近大流行している新型インフルエンザ対応のワクチンは、安全性に疑問があるとされ、実際にそうした見解がネット上でも散見される。サラテ助教は、一定のアルゴリズムに基づき、31万8379のツイートを「ネガティブ」「ポジティブ」「中立」なものに分類し、その影響度を分析した。結果、「ネガティブツイートは、ほかの人々をよりネガティブにしてしまうと思われる。また、ポジティブツイートの量が多くても、やはり人々はさらにネガティブになるようだ」との結果を得たという。
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