第1回 PR視点でヤフー・トピックス掲出を目指す:【連載】WebPRの現場レポート
国内最大級のポータルサイトYahoo! JAPANのトップページで注目を集める「ヤフー・トピックス」は、その影響力の大きさから、PRマンにとっては、Webニュース掲載における頂点とも言える存在です。クライアント企業のPRコンサルティング/プランニングを通じ、PR視点でヤフー・トピックス掲載を目指して活動してきた筆者が、“頂点”に近付くための考え方や手法をレポートします。
「ITmedia マーケティング」編集部より
当然のことですが、Yahoo!ニュースを始めとした一般的なニュースサイトは企業PRのためだけに存在するわけではありません。それは「ITmedia マーケティング」も同様です。わたしたち編集部は、多かれ少なかれ、自分たちの読者および社会に対する報道責任のような、少し大袈裟に言えば、公共的な使命感を持って仕事をしています。しかし、メディアというものは結局、編集者の自覚とは別に、情報を運搬するただの器であることも確かであり、その役割を企業PRのための媒介物と見る視点があることも否定できません(否定するつもりもありません)。そういうわけで、本連載では、“企業PR”という視点で見た時のメディアの姿が記述されています。企業のマーケティング担当者にとっては必要な視点ですが、必ずしもそういう視点でメディアを捉えていない方々への配慮のためにこの一文を入れさせていただきました。ご理解の程、よろしくお願いいたします。
「ITmedia マーケティング」編集長/谷古宇浩司
ますます注目されるWebPRの現場をレポート
PR(パブリックリレーションズ)は、枠を買って企業メッセージを掲載する広告と異なり、ニュース記事などメディアの発信情報を媒介します。中でもWebメディアでのパブリシティ獲得(=ニュース掲載)を軸とする「WebPR」は、生活者のインターネット利用率/接触時間の増加やスマートフォン/タブレットなどのデバイスの普及により、ますます注目を集めているPR活動だと言えます。
ニュースサイトやブログ、Twitter、FacebookなどのWebメディアに第三者視点の記事が掲載され、伝播されることで、結果的に企業メッセージが戦略的に伝えられることになり、Web広告とは違った効果の醸成が期待できます。またそのパブリシティ効果は、
- 検索エンジンを通じたアクセスなどもあり、タッチポイントが限定的でない点
- 誰もが手軽に情報発信者となり、波及の可能性がある点
- 情報がアーカイブされ、一定期間アクセス可能な点
など、いわゆるマスメディアを対象とするPRとも大きく異なります。
企業と生活者の接点として、ますます重要性が高まるインターネットですが、WebPRニーズもやはり拡大を続け、変容を遂げながらその活動の幅を広げています。
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