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世界を捉える新しい視点――ヤン・チップチェイス氏のデザイン・リサーチ:スペシャルインタビュー
現地でのインタビューや観察によって消費者の潜在ニーズを紐解く行動観察手法「デザインリサーチ」が今注目を集めている。デザインリサーチの専門家ヤン・チップチェイス氏に話を聞いた。
1990年代後半から言葉としては知られるようになったデザインリサーチ。定量調査だけではなく、ターゲットを精緻にインタビューするなど定性調査も実施することで、ターゲットのニーズやゴールを理解し、クライアントのビジネスに活かす手法だ。日本ではまだ広く浸透していない印象があるが、大企業の中には本手法を取り入れ始めたところもある。
デザインコンサルティングファーム「frog」のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターで「サイレント・ニーズ――ありふれた日常に潜む巨大なビジネスチャンスを探る」(英治出版)の著者であるヤン・チップチェイス氏に、デザインリサーチ思考やその手法について尋ねた。
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