Webサイトで結果を出すための「PDCAサイクル」実践方法(前編):小川卓の「学び直しWebサイト改善」(1/3 ページ)
Webサイト改善ではPDCAサイクルを回していくことが欠かせません。PDCAサイクルの重要性やうまくいかない原因やその解決策を紹介していきます。
執筆者紹介 小川卓(おがわ・たく)
UNCOVER TRUTH CAO(Chief Analytics Officer)
今回は、PDCAサイクルの重要性やうまくいかない原因やその解決策を紹介していきます。本シリーズ1回目の内容をより具体的に解説した内容となります。
結果を出す「PDCAサイクル」 実践の前に
ビジネスゴールを達成する唯一の方法は「施策の実行」です。とはいえ、実行する施策が必ず成功するわけではありません。多くの施策にチャレンジし、その結果から学び、改善を重ねていくことでビジネスゴールに近づくことができます。
PDCAサイクルは、野球で言えば「打席数を増やし、改善を重ねながら打率を上げる」ためにあるのだという認識を持つことが大切です。
PDCAサイクルに必要な役割と内容
必要な役割を明確にすることで、組織全体でPDCAサイクルを効率的に運用できます。
マネージャーとしての役割
- 施策が実行できる環境を整える
- 適切なデータを元に判断する
- 判断後は現場に任せる(介入しすぎない)
実行者としての役割
- 具体的な施策提案を行う
- 施策の結果を振り返り次に生かす
PDCAサイクルを活用するために
PDCAサイクルは「カイゼンアプローチ」を用いるとより良さが出ます。
カイゼンアプローチの特徴
投資を小さく
大きな投資を一度に行うのではなく、小さな改善を積み重ねることで、リスクも低減し成果を着実に積み上げられます。
サイクルを短く繰り返す
PDCAサイクルを短いサイクルで繰り返すことで、すぐにフィードバックを得られるようになり、次の改善までが早くなります。
変化へ素早く対応
状況が変わった場合でも、柔軟にそれに合わせて実行に移すことで、サイクルの停滞を予防し持続性を高めます。
言うのは簡単ですが、実際にはPDCAサイクルが止まってしまうケースも多く見られます。PDCAサイクルが止まってしまう場合の主な課題やその解決策について確認していきましょう。
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