調査リポート
サブスクリプションサービス、2018年度の国内市場規模は5627億円――矢野経済研究所調査:今日のリサーチ
データ活用需要や新規参入事業者増などを背景に好調推移を予測。
矢野経済研究所は、国内のサブスクリプションサービス市場の調査を実施しました。同調査ではサブスクリプションサービスを、「これまでの既存のサービスで一般的に提供されてきた期間、回数、種類を超えて利用可能とし、かつ継続利用を前提とした定額制のサービス」と定義。以下の8市場について参入企業動向や将来展望などを明らかにしています。
- ファッション系定期宅配(化粧品や理美容品などの頒布会・定期販売サービス)
- ファッションサービス(衣類・ファッションに関する身の回り品などに関する定額サービス、ただし1を除く)
- 食品系定期宅配(定期購入システムのプラットフォームを利用して提供される食料品や飲料など、当該品頒布会・定期販売サービス)
- 飲食サービス(外食などの食品・飲料提供における定額サービス)
- 生活関連(家事、家電、家具、日用雑貨などの定額サービス)
- 住居(月額定額で短期間に住み替える、もしくは複数の住居に自由に住み替えることのできる、いわゆる「多拠点居住」で、シェアハウスやマンスリー系賃貸住宅は対象外)
- 教育(月額定額で利用できる学習コンテンツやサービス、ただし通信教育は対象外)
- 娯楽(月額定額で利用できる音楽と映像サービス)
調査の結果、2018年度のサブスクリプションサービス国内市場規模(8市場計)はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで5627億3600万円でした。
今後のサブスクリプション市場はどう推移する?
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