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電通、サンライズなど有力スタジオと連携して「ジャパニメーション」のブランディング活用を推進:「Dentsu Japanimation Studio」を設立
電通はグループ横断組織「Dentsu Japanimation Studio」を設立した。
電通は2018年10月22日、国内の有力アニメスタジオ9社と連携し、企業・団体および商品・サービスのブランドの魅力を高めるオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する体制を構築した。具体的には電通本社内にグループ横断組織「Dentsu Japanimation Studio」(以下、DJS)の本部を設置し、アニメーション活用によるソリューションを体系化することで、国内外の企業・団体が抱えるブランディングなどのマーケティング課題に対応する。
アニメーションは実写よりもストーリーや表現の自由度が高く、ブランドの訴求がしやすいという特徴がある。また、Web動画との親和性も高いことから、特に若年層向けのコミュニケーション強化する狙いでアニメーション活用を望む企業が増加している。
さらに、日本のアニメーションは外国人から高く評価を獲得しており、総務省「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2016年度)」によれば、日本が輸出している放送コンテンツの約8割をアニメーションが占めるという。この人気を背景に、海外でのマーケティング活動においてもジャパニメーション活用の需要が高まっており、今回電通グループ内の専門家を結集させる形でDJSを発足させることで、連携するアニメーションスタジオを拡大しながらジャパニメーション活用における知見・ノウハウの蓄積を行い、国内外で企業・団体のブランディングに資するソリューションを提供する。
発表日時点における連携アニメーションスタジオは以下の通り(50音順)。
- アンサー・スタジオ
- サンライズ
- スタジオコロリド
- デイヴィッドプロダクション
- バンダイナムコピクチャーズ
- ぴえろ
- プロダクション・アイジー
- MAPPA
- ライデンフィルム
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