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『君の名は。』経済効果はどこまで拡大するのだろう?週刊「調査のチカラ」

あの大ヒット長編アニメからメール利用の現状、ユーザー投稿コンテンツの価値まで、調査データから「ビジネスと人の成長」を考える。

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 「失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む」と言ったのは野村克也監督ですが、ビジネスの現実においては、成長を促されながら結果は都度シビアに評価されるといったことが少なくないようです。とりわけデジタル化が進みROI(投資対効果)がリアルタイムで可視化されるマーケティング業務の現場においては、そうした悩みが尽きないもの。「5月病」の季節を過ぎてなお、心が体を追い越してきたり前世から君を探したり、人生いろいろありますね(ちょっと意味不明)。いずれにしても、自社の成長と自分の成長にうまく折り合いをつけながら、少しずつ末永く成長を持続していきたいものです。というわけで今回は「ビジネスと人の成長」をテーマに、調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックから気になる調査データをピックアップしてみました。

『君の名は。』DVD・ブルーレイ版を「買う」または「借りる」が7割超


ゲオでは同社限定の「オリジナルスチールブック」付きブルーレイおよび「オリジナルポストカードセット」付きDVD・ブルーレイを予約販売
(C)2016「君の名は。」製作委員会

 2016年の長編アニメーション映画の中で群を抜く大ヒット作品となった『君の名は。』。この作品のDVDおよびブルーレイ版が2017年7月26日に販売およびレンタル開始となります。現在、予約販売を受け付け中のゲオは、「ゲオアプリ」会員6万4636人を対象に『君の名は。』に関するアンケート調査を実施しました。これによると、同作品をを劇場公開で「見た」と回答した人は27.0%。うち「2回以上見た」は4.2%でした。また、DVD・ブルーレイのレンタルもしくは購入の意向を尋ねたところ、「レンタルを利用する」が60.7%で、「購入する」「購入・レンタルを両方利用する」と合わせると約7割(66.1%)に達し、回答者の3人に2人がレンタルもしくは購入の意向を示しました。この他、『君の名は。』に関連して取った行動を聞くと「CD アルバムをレンタルした」(20.6%)が最も多く、次いで「新海誠監督作品の旧作DVD・ブルーレイをレンタル・購入した」(17.3%)、「関連書籍を購入した」(15.6%)と続きました。ちなみに流行語ともなった「聖地巡礼(ロケ地巡り)」をした人は2.4%でした。アップセル、クロスセルが見込めるロイヤルカスタマーを多く抱える同作品は、企業のマーケターにとって理想の商材ともいえそうですが、パッケージ販売の開始でさらに市場の拡大が期待されます。

郵便・宅配事業者のデジタル化は他業界に比べて大幅に遅れている

 アクセンチュアは最新レポート「The Value Game-Changer: Digital Performance in the Post and Parcel Industry (郵便・宅配業界のデジタル変革)」を発表しました。世界6大陸において郵便・宅配便の90%の配送を手掛ける企業(日本では日本郵便、ヤマト運輸など)31社のデジタルパフォーマンスを調査し、EC市場においてデジタル技術が収益の創出に貢献する可能性を解説しています。これによると、郵便・宅配事業者の中で高度なデジタルパフォーマンスと財務パフォーマンスを実現している「デジタルハイパフォーマー」企業はわずか6%。また、郵便・宅配業界では高度な財務パフォーマンスを実現しているもののデジタル活用が十分ではない企業の割合が他業界に比べて44%く、一方で優れたデジタルパフォーマンスを発揮しているものの財務実績につなげることができていないという企業はわずか10%でした。また、郵便・宅配事業者はデジタルを活用した計画作成のスコアが高い半面、それらの計画をうまく実行できていないことも判明。郵便・宅配業者の90%が事業戦略においてデータアナリティクスや予測モデリングといったデジタル機能に注力し、70%以上が顧客とのやり取りにソーシャルメディアを利用している一方で、デジタル施策に専用の予算を設けている企業は30%を下回っているとのことです。顧客体験をより良いものにするためにも「ラストワンマイル」の最適化が望まれます。

メールを作成する時間は平均6分、「部長クラス」は平均5分と最速

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