かき氷に1000円以上払える人はどのくらいいるの?:週刊「調査のチカラ」
トレンディーかつナウでヤングな若者たちは何にハマっているのか。そのブームはいつまで続くのか。ブームが去った後はどうなるのか。
注目の調査
- 「ポケモンGO」のアクティブユーザーの約半数が「40代以上」
- 10代のはやりもの御三家は「LINE」「YouTube」「Twitter」
- ふわふわかき氷の支持率は8割
- 「テレワーク」の導入企業は1割未満
日本で「Pokemon GO」(以下、ポケモンGO)がリリースされたのが2016年7月22日。皆さん、今でもトレーナーとしてレベルアップに励んでいますか。一世を風靡(ふうび)した人気製品・サービスの中にも、いずれ忘れ去られてしまうものと、定番となり長く愛され続けるものがあるようです。その分かれ道はどこにあるのでしょうか。今回はこの夏のトレンドを横目に見つつ、調査まとめサイト「調査のチカラ」にストックされた9万件超の調査データから「流行」について考えてみましょう。
「ポケモンGO」のアクティブユーザーの約半数が「40代以上」
社会現象になった「ポケモンGO」の配信開始から1年が経過しました。ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズは、マーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を用いて、ポケモンGOアプリの利用動向について調査しました。アクティブユーザー数の推移は、リリース直後に当たる2016年7月の1100万人をピークに少しずつ減少し、 2016年11月は508万人と約半数になり、その後は500万人前後で推移しています。直近2017年6月のユーザー数は約442万人。ゲームカテゴリーの中では、LINE「ディズニー ツムツム」に次いで2位のアクティブユーザー数となっています。次にユーザーの年齢層を見てみると、「40代以上」のユーザーの割合が2016年7月の38%から徐々に増加し、2017年6月には48%となっています。中でも50代は11%から15%に、60代は6%から10%に増えており、50代以上のユーザーの定着率が高い様子がうかがえます。一時のブームで終わることなくユーザーが定着しているのは、ゲーム自体の面白さに加えて、季節ごとにレアポケモンを出現させるといった運営側の工夫や話題作りによるところも大きいのでしょう。
10代のはやりもの御三家は「LINE」「YouTube」「Twitter」
ポケモンGOが中高年に定着する一方で、10代の若者には何が人気なのでしょうか。マクロミルは、15〜19歳の1000人を対象に調査を行い、「10代で今はやっているもの」をランキングにしました。「はまっているもの」「夢中になっているもの」「よく利用するもの」について聞き、「はやっているもの」として集計しています。調査の結果、1位は「LINE」(76%)、2位が「YouTube」(73%)、3位が「Twitter」(65%)で、トップ3が4位以下を大きく引き離しています。ちなみに4位は「それな」(37.3%)。「そうだねー」といった意味で合いの手を入れるときに使う若者言葉です。有名人について見てみると、8位に「みやぞん」(22.2%)、12位に「ブルゾンちえみ」(15.9%)とお笑い芸人がランクイン、ユーチューバーの「はじめしゃちょー」(11.6%)が17位で、18位の将棋四段「藤井聡太」(11.5%)や20位のテニス「錦織 圭」(9.1%)よりも上位にランクインしているのが今風です。次世代の消費者のトレンドはしっかりキャッチしておきたいところですね。
ふわふわかき氷の支持率は8割
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