人工知能とクリエイティブな仕事の未来はどこに向かう?:週刊「調査のチカラ」
人工知能(AI)やロボットの実用化で、ビジネスパーソンのワークスタイルはどう変わるのか。生産性は上がる? 残業時間は減る? 最新の調査データから近未来が見える(かも)。
注目の調査
- 2035年、人工知能で日本の労働生産性は34%向上
- 2016年、国内で新たに製作されたサービスロボットは91機種
- 日本と東京は、世界で最もクリエイティブな国と都市
- 2016年の平均残業時間数は35時間/月、2013年から11時間減
意識高く、生産性も高く、クリエイティブな仕事をしたい。21世紀のビジネスパーソンたるもの、人工知能(AI)やロボット技術の発展に「仕事を奪われる」などとおびえてはいられません。前世紀から今なお後を絶たない「過労死」のような悲しい出来事はもうたくさん。人々が健全に創造性を発揮できる労働環境が一日も早く当たり前のものになることを祈りつつ、調査まとめサイト「調査のチカラ」の8万件超のストックから新しいワークスタイルのヒントを探ってみましょう。
2035年には人工知能によって日本の労働生産性は34%向上
アクセンチュア・ハイパフォーマンス研究所とフロンティア・エコノミクスは共同で、世界経済の総生産の50%以上を占める先進12カ国について、人工知能(AI)の影響力をモデル化しました。今回の調査では、2035年の各国の経済規模について、従来予想の経済成長を示す「ベースラインシナリオ」と、AIの影響力が市場に浸透した場合に期待される経済成長を示す「AIシナリオ」を比較しています。調査結果によると、日本では、AIシナリオにおける2035年のGVA(粗付加価値。GDP成長率にほぼ相当)成長率は2.7%で、ベースラインシナリオの場合の0.8%に比較して3倍以上になる可能性があることが分かりました。また、AI技術によって労働生産性が高まることが予想され、ベースラインシナリオと比較した労働生産性の向上率は日本では34%となるようです。時間を有効に使いクリエイティブな仕事に集中するためには、AIの活用が欠かせません。人間がやる必要のない仕事をAIが「奪う」のはむしろ喜ばしいことと、ポジティブに考えたいものです。
2016年、国内で新たに製作されたサービスロボットは91機種
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