LINE、調査事業者向けユーザーリサーチプラットフォームを公開:企業のマーケティング活動をサポート
LINEは、同社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」上で保有する、国内最大級のスマートフォン調査パネルを基盤とした調査事業者向けのユーザーリサーチプラットフォーム「LINE Research Platform」を公開した。
LINEは2016年11月14日、コミュニケーションアプリ「LINE」上で保有する、国内最大級のスマートフォン調査パネルを基盤とした調査事業者向けのユーザーリサーチプラットフォーム「LINE Research Platform」を公開した。
従来、インターネットを利用したユーザー調査はPCパネルを利用したものが主流である一方、スマートフォンの普及に伴い、PCの利用時間は2011年をピークに減少に転じている。また、利用時間が拡大する携帯電話・スマートフォンとの差は広がり、特に若年層についてはその傾向が顕著なものとなっている(※1)
※1 出典:博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 「メディア定点調査2016」時系列分析
LINEでは、2012年11月よりLINE関連サービスの企画開発および機能改善などに向けたユーザーリサーチを目的に、LINEユーザーを調査パネルとしてアンケートを実施するモニター組織「LINEサポーターズ」を開始している。今回、LINEが保有するスマートフォン調査パネルおよびシステムを活用したユーザーリサーチプラットフォーム「LINE Research Platform」を調査事業者向けに公開し、外部企業のマーケティングをサポートしていく(※2)。なお、LINE Research Platform公開に向け、11月8日よりLINEサポーターズは「LINEアンケート」に改称している。
※2 2016年8月より一部調査事業者とのテスト運用を開始している。
LINE Research Platformでは、国内6400万人(MAU)を超えるLINEの豊富なユーザー基盤を基に、国内最大級かつアクティブ率の高いスマートフォン調査パネル(約450万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2016年11月時点)を保有しており、特にモニター登録者のうち、57%が15〜29歳(※3)であるなど、若年層に対する高いリーチを誇る。また、LINE上のプッシュ通知でアンケートが配信され、ユーザーがリアルタイムで確認および回答しやすいため、最終回収目標数に対する回答実績は60分以内で45%超、1日以内で80%を超えるなど、調査期間が短い調査や緊急調査にも対応が可能。ユーザーの回答画面もLINE上でスマートフォンに最適化されており離脱率が低く、スマートフォン上で効果的にユーザーリサーチを行うことが可能な環境を実現していく。
※3 ユーザーによるモニター登録データより抽出
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