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第3回 一番難しくて大切なのは、データの伝え方――データ活用を現場に浸透させる最も効果的な手法:【連載】なぜ進まない? ビッグデータ活用
BIツールを導入した。社内で役割分担も決めた。「さぁ、ビッグデータ活用を始めるぞ」。でも、本当に始められますか? 今回は現場でデータ活用が浸透しない原因とその対策を考えます。
BIツールを導入したが、現場にデータ活用が浸透しない
本連載の第1回は、「現場を知るコンサルタントが伝授する、『データドリブンマーケティング実現のための4つのステップ』」として、大きな投資や施策の前にビッグデータ活用の「お試し」を行い、目的の明確化や社内の理解、トップのコミットメントの獲得が必要だとお伝えした。第2回は、「部門横断型ビッグデータ活用チームの作り方――チームに必要なメンバーの4タイプ」。BIツールなどのテクノロジー選定よりも、運営していく「チーム作り」に力を注ぐべきだとお伝えした。これは、ツール導入後にプロジェクトがスムーズに進行していないケースが多いことから、失敗を回避するために「誰とどのように取り組んでいくのか」が重要だという内容であった。
そして今回は「BIツールを導入した。社内で役割分担も決めた。さぁ、ビッグデータ活用を始めるぞ」という段階で訪れる、最も難解な課題について説明する。その課題とは、「現場にデータ活用が浸透しない」ことである。
今回はこのような、
- BIツールなどのデータ分析環境を整備した
- データサイエンティストも確保した
- しかし、データ活用が進まない
という現象について、起きる要因と回避策についてお話しする。
*現場=商品/サービスの企画部門、リアル店舗/EC部門、営業部門、広告/PR部門、カスタマーセンターなど顧客接点に関わる部門を指す。
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