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ローカルマーケティング・キャンペーンに満足できない本当の理由:失敗なの?
米Blihooが昨年末に行った調査によると、デジタルマーケターの75%がローカルマーケティングに投資したものの、満足いく結果に終わったと回答したのは8%に過ぎなかったという。
スマートフォンの地図アプリや、ユーザーの位置情報の精度が向上するにつれ、位置情報をベースにしたローカルマーケティング・キャンペーンに大きな期待が寄せられるようになった。ところが、米Blihooが昨年末に行った調査によると、デジタルマーケターの75%がローカルマーケティングに投資したものの、満足いく結果に終わったと回答したのは8%に過ぎなかったという。
2014年2月20日、eMarketerが“Digital Marketers Not Satisfied with Local Marketing Campaigns”(「デジタルマーケター、ローカルマーケティング・キャンペーンに不満」)で明らかにした。
なぜキャンペーンに“失敗した”という評価が出るのか。本調査によれば、マーケター側で明確な優先順位を付けられず、どっちつかずのキャンペーンになってしまったという課題が明らかになったという。「Web」「ソーシャルメディア」「eメール」「SEO」「モバイル」「PPC広告」などデジタルマーケティング手法の重要性は認識しているものの、地域向けキャンペーンにこれらの手法を生かすという方向にはなかなかいかない。むしろ一般的なキャンペーン展開のために、これらのデジタルマーケティングを利用したいという思いが強く、地域向けキャンペーンのための戦略は、なおざりになっているようだ。
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