今後5年間のCRM市場の成長率は7.1%、ソーシャルCRM市場は36.5%――米調査会社がレポート:中小企業/大企業で違いも
本レポートでは、中堅/中小企業市場と大企業市場の2つの観点で調査したところ、今後5年間でソーシャルCRM市場は、年平均成長率は36.5%になると予想している。
調査およびコンサルティングサービスを提供しているMarketsandMarkets社は5月29日、今後5年間のCRMおよびソーシャルCRM市場の展望レポートの販売を開始した。CRMについては「マーケティング」「営業」「カスタマーサポート&サービス」「その他」のアプリケーション群を基本とし、ソーシャルCRMは「ソーシャルモニタリング」「ソーシャルマッピング」「ソーシャルミドルウェア」「ソーシャルマネジメント」「ソーシャル効果測定」などが基本ソリューション、と定義し、それぞれのアプリケーションや機能の市場シェアを調査している。
本レポートでは、中堅/中小企業市場と大企業市場の2つの観点で調査したところ、今後5年間でソーシャルCRM市場は、10億9100万ドル(2013年)から90億800万ドル(2018年)、年平均成長率は36.5%になると予想している。またCRM市場は、170億1900万ドル(2013年)から240億2200万ドル(2018年)、年平均成長率は7.1%になると見込んでいる。中堅/中小市場でカスタマーエンゲージメントやソーシャルプラットフォームへのニーズが表れてきたこと、また大企業市場ではソーシャルCRM市場全般への関心が高いことなどが、こうした流れを形成しているという。
また、SAPやOracle、セールスフォース・ドットコム、IBMといった主要ベンダを始め、あらゆるCRMソリューションがソーシャルCRMの方向に向かっており、ソーシャルメディアのブームに沿ってエンタープライズCRMのニーズが増大していることが、今後さらなるソーシャルCRMの登場に拍車をかけているという見解を示している。
レポートの概要やサマリーの閲覧、購入は下記URLから可能だ。
※本記事は、MarketsandMarkets社のCRMレポートの概要/サマリーを抄訳し、編集した記事です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ソーシャルメディア対応CRMと従来型CRM、3つの違いとは?
現在中小企業のビジネスコミュニティの中で、「最新型のソーシャルCRM対従来型CRMのどちらが良いか」という議論が盛んだという。 - CRMプロジェクトのベストプラクティス――スコープマネジメントから全体設計まで
今回はCRM構築プロジェクトの進め方とシステム設計について考えていこう。既存の業務プロセスをいかに変化させるか/もしくは保存していくかという見きわめが重要になる。 - モバイルCRM市場が一気に伸びる可能性あり?――米ガートナー「2014年までに、昨年比5倍の市場に」
CRMやERPなどエンタープライズアプリケーションの最新トレンドニュースを掲載するEnterprise Apps Todayは4月12日、“Mobile CRM App Market Set to Explode: Gartner”(「モバイルCRMアプリケーション市場が爆発的に伸びる可能性:ガートナー」)と題する記事を掲載した。 - CRMのトレンドはどこへ向かうのか?
2013年も、すでに四半期が過ぎた。マーケティングの世界では、昨年に引き続き、ビッグデータやソーシャルメディア活用が注目されているが、ここで一度、基本に立ち返り、CRM(Customer Reationship Management)についての今年のトレンドを押さえておこう。