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「この商品を売りたい」から「この顧客は何を買いたいのか」という発想へ――仏Probance CEOインタビュー:One to Oneマーケティング先進国フランス
「One to Oneマーケティングがうまく機能すれば、顧客は全員異なる情報を受け取ることになる」――。SaaS型eCRMソリューションベンダー 仏ProbanceのCEO、Emmanuel Duhesme氏にOne to Oneマーケティングの最新動向を聞いた。
「One to Manyマーケティングの場合は、ある商品を売るために大衆を相手に宣伝しようと考えるが、One to Oneマーケティングの場合は、特定の商品を売りたいという発想ではなく、この顧客が何を買いたいかという発想から始まる」――。こう話すのは、SaaS型eCRMソリューションベンダーProbanceのCEO Emmanuel Duhesme氏だ。「この顧客にはこの商品を提案し、また違う顧客には別の商品を提案する。つまり、One to Oneマーケティングがうまく機能すれば、顧客は全員異なる情報を受け取ることになる」(Duhesme氏)。
Probanceはフランスに本社を置く企業だ。Duhesme氏によると、ヨーロッパの中でもフランスはOne to Oneマーケティングの先進国なのだという。「ヨーロッパの他国ではまだ浸透していないが、フランスではOne to Oneマーケティングが当然のように行われている。日本市場についてはまだ詳しくないので、この手法の浸透度は分からないが、今後One to Oneマーケティングの良さをもっと分かってもらいたいと考えている」とDuhesme氏は言う。
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