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第3回 メールマーケティングと「ターゲティング」、実装のコツは短いサイクルで実践→検証→修正:【連載】メールマーケティングの最前線(2/2 ページ)
メールマーケティングの進化を考える時、重要でありながら多くの企業がなかなか実践しきれていないテーマに「ターゲティング」があります。今回は、メールマーケティングに「ターゲティング」を実装する際の課題と解決策を考えます。
ターゲティング手法――そのメリットとデメリット
実際のターゲティング手法には、例えば、いわゆるデモグラフィック属性に基づいたターゲティング、RFMなどの購買履歴に基づいたターゲティング、Web上のログなど行動情報に基づいたターゲティングなどがあります。
デモグラフィック属性に基づいたターゲティングは、性別や居住地情報などをもとにターゲティングするため、情報を取得することが比較的容易で採り入れやすい点がメリットですが、反面、ターゲティング精度としてメッシュが荒い(例えば、「男性」というセグメント)のが難点です。RFM分析に基づいたターゲティングは、顧客の優良度合いによってターゲティングすることで、優良顧客への過剰な(あるいは誤った)メールアプローチによる離反リスクの低減につなげられるなど、大変有益な手法です。
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