第3回 メールマーケティングと「ターゲティング」、実装のコツは短いサイクルで実践→検証→修正:【連載】メールマーケティングの最前線(1/2 ページ)
メールマーケティングの進化を考える時、重要でありながら多くの企業がなかなか実践しきれていないテーマに「ターゲティング」があります。今回は、メールマーケティングに「ターゲティング」を実装する際の課題と解決策を考えます。
なぜ、ターゲティングができないのか――技術面、体制面に課題
「第1回 最新国内メールマーケティング事情」で、かつての一斉同報型のメールマガジンから本格的なメールマーケティングの取り組みへのシフトが、いよいよ重要になってきているというお話をしました。それでは、「メールマーケティング」へと進化させるにあたり、具体的に何をどのように実施すればよいのでしょうか。いくつかの要素がある中で、重要でありながら多くの企業がなかなか実践しきれていないものに「ターゲティング」があります。今回は、これをテーマにお話を進めたいと思います。
実際にさまざまな企業のメールマーケティング担当者から話をうかがうと、件名やメール本文などのクリエイティブに関しては、A/Bテストを行うなどそれなりに取り組まれているケースが多いようなのですが、そういった企業でも、ターゲティングについては全くの手つかずということが少なくありません。かといってターゲティングの重要性を感じていないというわけではありません。
当社が企業のメールマーケティング担当者向けに実施した調査において「今後取り組みたい施策」をうかがったところ、クリエイティブの改善とほぼ同等のパーセンテージで、ターゲティングやその精度向上を重要視しているという結果が得られました。
では、重要視していながら、なぜできていないのでしょうか。そこには、どうターゲティングしたらいいのか分からないといったノウハウ面における課題、あるいは、ターゲティングをしようとしても、それが容易でないといった技術面、体制面における課題があるように思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.