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第3回 銀行が無料のコミュニティスペースを運営するワケ――六本木の「スルガ銀行/d-labo」で夜な夜な教養を蓄える:ブランド戦略としての「学びのコミュニティ」
スルガ銀行(本店:静岡県)が運営する夢研究所「d-laboコミュニケーションスペース」では、実に多彩なセミナーが無料で開催されている。講師はその道の専門家。出入り自由の空間が生み出す付加価値は本業である銀行業にどのような影響を及ぼすのか。「d-labo」のマネージャーである鈴木大介氏に話を聞いた。
1. 夜の六本木で教養を蓄える大人たち
廣部 ブッダやバレエ、観光、アイドル、マーケティングと、「d-labo」が開催するテーマは実に広範囲ですが、どのような人が参加しているのでしょうか?
鈴木 新しいことを知りたい、学びたいという意欲が非常に強い人が多いですね。私たちのセミナーは、平日の19時から21時という時間帯で行われます。会社員の方でしたら、仕事で疲れた体を休めたり、仲間と食事に行ったりしたい時間ですよね。セミナーに参加されている方は、そうした時間を割いて「d-labo」のセミナーにいらっしゃっているのですから、ほとんどの方が好奇心旺盛な人と言ってもいいと思います。
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