新型コロナによる自粛で最もストレスが増加しているのは専業主婦――ブレインパッド調べ:今日のリサーチ
主婦/主夫の36%が今の自粛生活を続けられるのは「今後2週間まで」と回答しています。
ブレインパッドは、同社が日本国内の公式販売パートナーとなっているBrandwatchのマーケティングリサーチツール「Brandwatch」を利用して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴う自粛要請が消費者に与える影響を調査しました。
同調査では、5万種類を超えるスマートフォンアプリの広告表示スペースにアンケートを配信可能な「Brandwatch Qriously」を使って18歳以上の男女1753人の回答を収集する一方、SNS分析機能である「Brandwatch Consumer Research」を使ってTwitter上のトレンドを分析しています。
アンケート調査で「今の自粛生活によりストレスを感じている」と回答した人(「ストレスを感じる」「非常に強いストレスを感じる」の合計)は59%と、約6割近くになりました。
長引く在宅勤務で職業別度ストレス度は?
職業別に見ると、「非常に強いストレスを感じる」「ストレスを感じる」と回答している人の割合が最も高いのは「専業主婦/主夫」(72%)で、2位「公務員」(69%)、3位「会社員」(58%)と続きました。「自粛生活をあとどれくらい続けられるか」という質問に対しても、「もう限界」から「2週間程度」までと回答した比率は専業主婦/主夫が36%で最も高くなりました。
専業主婦と会社員のストレスに関するTwitter投稿数の推移を比較(※)すると、2020年3月下旬から専業主婦の投稿数が一気に増えて会社員を上回っているのが分かります。在宅勤務・休校による家事の増加やスーパーマーケットなどの混雑や買物のしづらさなどが影響しているようです。
※TwitterのBIOから「主婦(夫)」と「会社員」を抽出し、ストレスに関する投稿を2019年12月29日の週を100%とした場合に、どれだけ変化があったかを比較。
自分が外出できないことのみならず、普段外出している家族が家を出ないことで生まれるストレスもあるということでしょうか。さまざまな立場があることを理解し、それぞれのペインポイントを解決する手段を考えるところに、コロナ禍における新ビジネスが芽吹くのかもしれません。というか、それよりむしろ早く日常を取り戻したいところですが。
「調査のチカラ」更新中
ITmedia マーケティングの姉妹サイト「調査のチカラ」には、さまざまなリサーチデータへのリンクがジャンル別にまとめられています。
調べたいことがあるときには検索を行うことで、簡単にたくさんの調査データへアクセスできるようになっています。
それぞれの調査データは、内容に応じたタグや関連調査データへのリンクが設けられているので、思わぬ発見も期待できるはずです。
収録されたデータは約10万件。資料作成や企画立案のための情報源として、ぜひご活用ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Twitter利用者率の高いゲームアプリ 「FGO」「ガルパ」など
巣ごもり需要で伸びているといわれる「ゲーム」に関するTwitterユーザーの利用動向です。 - 東京都の「スーパーでの買い物は3日に1回」自粛要請の効果は?――ipoca調査
東京都知事による「都民のスーパーでの買い物は3日に1回程度に控えるように」という自粛要請はどの程度効果があったのか。GPSデータを分析した結果です。 - 外出自粛でテレビ視聴時間の伸び率が最も大きいのは20〜24歳――スイッチ・メディア・ラボ調査
新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化はテレビの視聴時間にどう影響したのでしょうか。 - 新型コロナウイルスの感染拡大で注目される「巣ごもり消費」に関する意識――カンム調査
外出控えムードの中、消費意欲は「自宅でのエンタメ」に向かっているようです。