Alexaが切り開くVUI(音声ユーザーインタフェース)の世界――アマゾンジャパンのキーパーソンが語る:AlexaスキルLearning Dayレポート(1/2 ページ)
Amazonの音声アシスタント「Alexa」が作り出す新しいコミュニケーションの形とはどのようなものか。
Amazon.comの日本法人であるアマゾンジャパンは2019年12月13日、Amazonの音声アシスタント「Alexa」に関する開発者向けイベント「Alexa スキル Learning Day Tokyo 2019」を開催。キーノートスピーチにはアマゾンジャパンの柳田晃嗣氏(アレクサ ビジネス本部 本部長)が登壇し、Alexaスキル機能や「Amazon Echo」シリーズの最新情報、そしてAlexaを通じてAmazonが目指す世界について語った。
VUIをいつでもどこでも誰でも使うことのできる世界へ
「Alexa Everywhere」
これは柳田氏が所属するアレクサ ビジネス本部の英語での部署名であり、Amazonが掲げるビジョンでもある。
「VUIをいつでもどこでも誰でも使うことのできる世界。持ち歩くというよりも行く先々にそれがあるイメージ」と柳田氏は語る。現時点でAlexaは15言語に対応し、80カ国以上で使われている。
1997年にオンライン書店として出発して20年以上、Amazonは幅広く事業を拡大させてきたが、なぜ現在VUI(音声ユーザーインタフェース)の領域に注力するのか。
その疑問に答えるヒントは「地球上で最もお客様を大切にする企業」というAmazonのミッションにある。
インターネットは人々の生活を便利で豊かにした。スマートフォンの普及でそれが個人レベルにまで行き渡った。だが、それによって人々のニーズの全てが満たされたかといえばそうではない。
スマートフォンに向き合いタッチパネルを触れればすぐに欲しい情報、欲しいコンテンツが手に入るのは素晴らしい体験だが、実際には忙しいとき、手が離せないとき、手を使えないとき、スマートフォンに触れてはいけないときもある。
音声であれば、デバイスに触れず操作を考える必要もない。「愚直に究極のUIを探し続けた結果たどり着いたのがVUI」(柳田氏)であったというわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 音声検索のランキングに影響する3つの要素――SEMrush調査
音声検索のランキングに強い影響を与えている要素についての分析です。 - ZOZOとJAL、音声AIアシスタント活用で生み出すそれぞれの新顧客体験
音声AIアシスタントが生み出す価値と施策実現のためのプロセスを先進企業の取り組みに学ぶ。 - 音声の時代に起きること――電通イージス・ネットワーク iProspectのエキスパートが語る
ボイス事業の世界トレンドと今後の展望。 - Amazon Alexaの「スキル内課金機能」についてアマゾンジャパンのエバンジェリストが説明
Alexaエージェンシーと音声認識技術に関わる企業9社が音声認識技術の最新トレンドを共有するイベントをアマゾンジャパン協賛にて開催。アマゾンジャパンからは新たな発表もあった。