UberとLinkedInが初ランクイン テクノロジーブランドはなぜ強い?――「Best Global Brands 2019」:今日のリサーチ(1/2 ページ)
世界のブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2019」トップ3は不動のApple、Google、Amazon。業種別で最も多いのはテクノロジー・エレクトロニクス(16ブランド)。
グローバルブランドコンサルティングファームであるInterbrandの日本法人インターブランドジャパンは、世界のブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2019」を発表しました。
今回で20回目となる同ランキングはグローバルな事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算して上位100までをランク付けするもので、国際標準化機構(ISO)により世界で最初にブランドの金銭的価値測定における世界標準として認定されています。
同ランキングでは近年、上位を巨大テクノロジー企業が占める傾向が続いており、トップ3は前年に続いてApple(2342億ドル)、Google(1677億ドル)、Amazon(1253億ドル)でした。AppleとGoogleが1、2位を争うのは7年連続。いわゆる「GAFA」の中でFacebookだけが2年連続で順位を下げています。4位にはMicrosoft(1088億ドル)が浮上しました。
また、Uber(87位、57億ドル)とLinkedIn(98位、48億ドル)が初めてランクインしました。2019年に上場を果たしたUberはMaaS(サービスとしてのモビリティー)という新たな領域を創造し、既存のビジネスを破壊する一方で顧客に利便性を提供してきたことが、LinkedInは専門家をつなぎ彼らの生産性向上と成功に貢献するという使命を掲げてブランド価値を体現したことが評価されています。
業種別で最も多いのはテクノロジー・エレクトロニクス(16ブランド)、自動車関連(15ブランド)と小売・ラグジュアリー(15ブランド)がそれに続き、金融関連(12ブランド)までで半数以上を占めています。
Top5 Growing Brands(最も成長率の高い5ブランド)は、MasterCard(前年比プラス25%)、Salesforce(プラス24%)、Amazon(プラス24%)、Gucci(プラス23%)、Starbucks(プラス23%)となりました。上位100ブランドのうち28ブランドが2桁成長を遂げ、100ブランドの合計価値は、2兆1309億ドルとなり、2018年に比べ5.7%成長しています。
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