調査リポート
CEO承継の課題、日本と世界の違いは?――PwC Strategy&調査:今日のリサーチ
Strategy&は、世界の上場企業を対象に実施した、2018年におけるCEOの承継についての調査結果を発表しました。
PwCの戦略コンサルティング部門であるStrategy&は、世界の上場企業における時価総額の上位2500社を対象に、CEOの承継についての調査を年次で実施しています。 2018年のCEOの交代率は、調査開始以降最も高い17.5%(438社)でした。そのうち3.6%が解任による交代で、その理由は倫理的不祥事によるものが39%と最も多く、財務業績(35%)、取締役会での紛争(13%)を上回りました。
日本においては、新任CEOの中央年齢が60歳と前回の調査より1歳下がりましたが、世界平均の53歳と比べて7歳も高く、他の地域に比べて最も高いことが分かりました。
日本の新任CEOは全て日本人男性、他企業での職務経験は世界で最も少ない
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日本のCEOの約3割が「デジタル人材の獲得は非常に困難」と回答──PwC Japanグループ調査
デジタルビジネスの本質を理解し、情報やデータをつないで価値を創造することができる人材を欲しがる企業は多いですが、現実的には日本の約3割のCEOが、デジタル人材の獲得は「非常に困難」だと答えています。 - 7割の経営層が自社のデータ環境にダメ出し――ドーモ調査
経営層にはデータに基づく意思決定への転換が求められています。とはいえ、そもそも肝心なデータがきちんとそろっているのかというと……。 - 「自社の成長に自信がある」CEOはたった14%だが――2017年、調査で見る日本の底力
波乱万丈を予感させる2017年も、早3週間が過ぎようとしています。トランプ大統領は日本経済にどう影響するか。訪日中国人のインバウンド需要はどうなるか。日本を巡る「熱量」を調査データから読み取ります。 - 先進的なCMOを擁する企業は他社より11%高い株主利益を創出――アクセンチュア調査
アクセンチュアは日本を含む世界の大企業のCMOとCEOを対象にした調査を実施しました。