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Supershipが打ち出すハイブリッド型DMP「Fortuna」の強みとは?正確なキャリアデータにより質・量とも充実したデータを提供

Supershipが提供開始したハイブリッド型DMP「Fortuna」。その特徴とは何だろうか。

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 Supershipは2018年10月11日に開催した事業戦略発表会において、同社のマーケティング関連事業のコアとなるDMP「Fortuna(フォーチュナ)」の提供開始を発表した。

 同社は2015年にスケールアウトなどKDDI傘下の3社が合併して創業。これまでnanapiなどのメディア事業の他、媒体社および広告主向けの広告プラットフォーム(SSP/DSP)やサイト内検索、アドベリフィケーションなどのマーケティングテクノロジー事業を主に展開してきた。

 マーケティングテクノロジー事業における年平均成長率はDSPが49%、SSPは実に78%に上る。App Annieの調べによると、SSPにおいては、スマホアプリ向け広告の市場シェアでAndroid、iOSいずれも日本一だという(2018年8月時点)。また、サイト内検索ソリューション「Supership Search Solution(S4)」も、2016年のサービス開始以来、年平均成長率47%と順調だ。

 Fortunaは、「これらのマーケティングテクノロジー事業により蓄積されたデータをSupership自身だけのためでなく多くのクライアントに活用してもらいたい」(Supershipホールディングスの八重樫 健氏)という意図で提供される。

八重樫 健氏
Supershipホールディングス経営戦略本部長 執行役員CSOの八重樫 健氏

ハイブリッド型DMPとは何か

 Fortunaには国内最大規模(約4億6000万)のWeb行動データやアプリ行動データ、データホルダー企業と連携して取得したデータが集まる。Web行動データに関してはスマートフォン比率が高い(およそ7割)のも特徴だ。そして親会社のKDDIが保有するキャリアデータ(各関連法令を順守し、適切な情報セキュリティの下で管理・運用された匿名データ。個人の特定につながる情報は含まない)も使うことができるため、データ量のみならず正確性においても優位性がある。

 これらをサードパーティーデータとして活用できる一方で、Fortuna利用企業の保有するユーザーデータや広告配信結果などのファーストパーティーデータ、さらには各種購買データやライフイベントデータなど、Supershipが提携するパートナー企業(10〜20社)が保有するセカンドパーティーデータも、シームレスに統合できる。つまり、プライベートDMPとパブリックDMPの機能を兼ね備えているため、SupershipではFortunaを「ハイブリッド型DMP」と位置付けている。

 正式提供に先駆け、2018年4月より資生堂が試験的にFortunaを導入しているが、Webサービス「ワタシプラス」のデータとFortunaのデータを統合分析することで、生活者が現在「認知」「興味」「購買」「リピート」など、どの段階にいるのか、パーセプションを正確に把握できるようになっているという。

データ統合、分析、施策

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