注目の調査
WebサイトのPV増にイベント集客にと、人を集めることの難しさを日々実感しているマーケターは少なくないことでしょう。企業経営の視点からいえば、ビジネスの成長をドライブするための人材をいかに確保するかも重要な課題です。厚生労働省によると、2017年7月の有効求人倍率は1.52倍で、43年5カ月ぶりの高水準とのこと。人の集まる会社の在り方がますます問われることになりそうです。今週も調査まとめサイト「調査のチカラ」の9万件超のストックからに注目の調査データを紹介します。
飲食業界の「ホワイト度」、スタバを超えた企業にびっくり?
転職・就職のための情報サイト「Vorkers」は、飲食業を展開する企業の「ホワイト度」のランキングを発表しました。今回の数値は残業時間、有休消化率、待遇の満足度を100点満点で算出しています。これによると、1位はハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を展開する「アレフ」(ホワイト度:73.28)。2位は「スターバックス コーヒー ジャパン」(同:63.58)、3位はJR系列企業の「日本レストランエンタプライズ」(同:63.56)でした。評価指標の1つである「待遇の満足度」に注目してみると、業界全体では平均が5点満点中2.7と、他業種に比べて低調な中、1位のアレフは3.40を獲得しています。社員として1年以上在籍したことのある人たちによる口コミでもアレフには「法令順守意識が高い」「女性も働きやすくなるよう努力している」といったコメントが寄せられています。多くの顧客が集まる店作りは、働く人に愛されることから始めるべきなのかもしれません。
「聖地巡礼」、中国SNSで人気のスポットは?
アニメやマンガなどの舞台とされる場所やゆかりのある土地を実際に訪れる「聖地巡礼」が注目されています。ホットリンクグループのトレンドExpressは、中国人がこの聖地巡礼を訪日の目的とし始めていることに注目し、中国のSNS「新浪微博」における口コミを分析しました。聖地巡礼に関連した投稿に対する転載数を作品ごとに集計したところ、2016年8月からの1年間で最も転載数が多かったのは「君の名は。」(場所:飛騨高山、転載数:4893)で、2位は「ジブリ各作品」(同:東京都三鷹市「ジブリの森美術館、同:2893)、3位は「夏目友人帳」(同:熊本県八代市、同:1782)でした。また、聖地巡礼に関する口コミ件数の推移を見てみると、2016年4月に口コミが増加しています。これは「夏目友人帳」の聖地である熊本県で地震が発生し、被害を心配する声が拡散した結果のようです。国境を越えた「聖地」のブランド力はどこまで広がるのでしょうか。
小学校の学区、「高学歴な親」が集まるのはどこ?
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