「世界・国内主要企業 グローバルナビゲーション調査2016」のポイントまとめ:WebサイトのUIトレンド(1/3 ページ)
あとらす二十一は、世界・日本の主要企業のグローバルナビゲーションについての調査結果を発表した。主要企業のグローバルナビゲーションで多く利用されている機能やメニューの傾向を項目別に紹介する。
Webコンサルティング事業を手掛けるあとらす二十一は、世界と日本の主要企業のグローバルナビゲーションについての調査を実施した。調査の結果、目的の情報への誘導を強化するメニューや機能が各社のグローバルナビゲーションで多く利用されていることが分かった。本記事では、機能別にその傾向を紹介する。
調査は米経済誌『Fortune』が発表した「Fortune Global 500」の2015年版に掲載された500の世界主要企業および、日経225に選定されている250の日本主要企業を対象に、公式サイトのグローバルナビゲーションのメニュー形式を目視で実施した。調査期間は2016年8月15〜30日。
圧倒的な導入率を誇るハンバーガーメニュー
ハンバーガーメニューは、3本線もしくは2本線のアイコンをタップするとメニュー項目が表示されるメニュー形式で、3本線のその形がハンバーガーに似ていることからこう呼ばれている。
世界主要企業のスマホサイトでは8割、日本では7割が導入
世界主要企業のスマートフォンサイトで82%、日本では68%と、圧倒的な導入率だった。日本でも今後海外並みに増加することが予想される。設置場所は、世界、日本ともにページの右上が最も多く、世界では62%が、日本では86%が右上に設置していた。次いで左上が多かった。
日本でも今後主流に? メガドロップダウンメニュー
メガドロップダウンメニューは、グローバルリンクに配置された各項目を選ぶとメニュー下の広いスペースにリンク先の一覧が表示されるメニュー形式。リンク先一覧からダイレクトに詳細ページへ遷移することができる。
世界、日本ともに4割がPCサイトで採用
同調査では、世界、日本ともに主要企業サイトの4割がメガドロップダウンメニューを採用していることが分かった。世界主要企業では、メガドロップダウンが最も多い44%。リンクボタンとドロップダウンが同率24%で次いで多かった。日本はリンクボタンが47%と最も多く、メガドロップダウンが39%と、それに続いた。世界では主流のナビゲーションになっており、今後日本でも主流化することが予想される。
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