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国内主要企業サイト、マルチデバイス対応が半数超え:世界の主要企業と同水準に
あとらす二十一は2015年6月8日、日経225に選定されている国内主要企業の公式サイトのマルチデバイス対応状況調査結果を発表した。
前回調査の2014年11月ではレスポンシブデザイン対応、スマートフォン専用サイト構築の2対応を合計してもマルチデバイス対応済みサイトは44%だったが、今回の調査では53%がマルチデバイス対応済みとなった。この割合は、世界主要企業とほぼ同水準になるという。
マルチデバイス対応を押し上げたのは、レスポンシブデザインへの対応を進める企業が増えたため。世界水準と比べると、国内企業のレスポンシブデザイン対応率はまだ低いが、スマートフォン専用サイトに比べて増加率が伸びていることから、今後はレスポンシブデザインの割合がスマートフォン専用サイトよりも上回ると予想される。
また12業界中10業界で、企業公式サイトのマルチデバイス対応率が5割超となった。「化学・素材」を除いてはマルチデバイス対応がほぼ定着しており、「食品」「自動車」「エネルギー」が特に高い。またレスポンシブデザインは、「電気」「流通・小売」「通信」業界の企業サイトで対応率が5割を超えており、またレスポンシブデザインの伸び率で見ると「化学・素材」「機械」「金融」業界で躍進しているという。
調査期間は、2015年5月12〜15日。詳細データはあとらす二十一のWebサイトで公開している。
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