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【保存版】ソーシャルビッグデータで見る中国「爆買い」カレンダーインバウンドの“商機”を探る(1/2 ページ)

中国人観光客による「爆買い」が盛り上がる時期として、「国慶節」「春節」などのイベントの名前を耳にする機会が増えてきました。今回は日本経済を下支えする中国人の消費意欲はいつ盛り上げるのかを探ってみます。

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 中国の建国記念日に当たる「国慶節」(10月1日)とそれに続く約1週間の大型連休は、中国人の消費が大きく動く時期として知られ、日本にもたくさんの観光客が訪れることで知られています。この他、中国のお正月に当たる2月の「春節」や5月の「労働節」なども、中国向けにビジネスを手掛ける事業者にとっては無視できない時期です。しかし、中国人に「モノが売れる時期」は、まだ他にも存在します。

 そこで今回は、ソーシャルビッグデータ分析を核に訪日中国人ビジネスの「今」を伝えるレポーティングサービス「図解中国トレンドExpress」の豊富な知見を基に、インバウンドに役立つ「中国プロモーションカレンダー」を紹介したいと思います。

次のピークは「独身の日」

 中国の人たちは“買い物好きな気質”で、SNS上の「買い物」に関する膨大な口コミ量からもその性格がうかがえます。以下のグラフは、年間を通じて新浪微博上に登場した「買い物」に関する書き込み件数の推移をまとめたものです。

図01
「買い物」に関するSNS上の書き込み件数の推移(出典:「図解中国トレンドExpress」、以下同)《クリックで拡大》

 グラフを見ると、口コミ件数が増加する時期は、2月、5月、そして10〜12月であることが分かります。では、消費意欲が旺盛な時期を、中国のメジャーイベント一覧と比較しながら見てみましょう。

図02
中国のメジャーイベント一覧表《クリックで拡大》

 最も書き込み件数が多い11月は、「独身の日」の影響が大きいでしょう。この日は中国最大のECサイトを運営するアリババグループが毎年、中国最大のセールを実施しています。現在では、アリババグループだけでなく中国の主要ECサイトがこぞってセールを行い、お祭り騒ぎとなっています。2015年には、アリババグループは1日で1兆7000億円を売り上げ、日本でも報道されたことで、独身の日が知られるようになりました。

 2月は春節、5月は労働節の影響であることが分かります。注目したいのは、10〜12月の動きです。10月の国慶節に始まり、11月11日の独身の日をピークに、そこから年末、翌年の2月の春節まで消費の勢いが持続することが、ソーシャルメディアの書き込み件数から分かるわけです。つまり、消費が盛んになる時期は節に加え、10月から翌年の春節までの約5カ月間は基本買い物欲が高まっている状態にあります。この時期の中国人をいかに囲い込むかが、非常に重要なポイントの1つといえるでしょう。

 また、上記期間以外にも、中国では毎月多くの記念日がありセールが行われています。例えば「全国愛眼デー」には目薬のセールが行われたり、オーラルケア商品の売れ行きが伸びる夏前の「世界衛生日」など、日本ではあまりなじみのない日もあります。また、以前はそれほど盛り上がっていなかった伝統的なイベントでも、スーパーやECサイトが販促の一環として積極的に取り上げることで、近年大々的にイベントやセールが行われるといったケースも少なくないようです。

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